「わが町」シアタートーク
新国立劇場 中劇場にて
本日の公演後に開催された。
16:24 開始
司会:中井美穂
出演:小堺一機(舞台監督役)
稲本響(ピアノ演奏)
宮本慶子(演出)
17:30 終了
中井さんの司会でまず宮田さんが登場。「わが町」は昭和16年文学座が初演でそれ以来定番となっている演目なので評化が本当に怖い。小堺さんの舞台監督役が手ごわい(難しい)。これまでは舞台監督役はちゃんとはやられていない(はしょって演じられている)。今回は舞台を広くしたことがミソ。
稲本さんがピアノを演奏しながら小堺さんと一緒に登場。
小堺さん(55歳)
ずーと登場しているのにビックリした。普通は小さい劇場でと聞いていたので緊張。(奥さんにあなた大丈夫と聞かれたほど)。凄く緊張している。稽古中等夜眠れなかった。
宮田さんは舞台監督役は小堺さんと決めていた。小堺さんに断られたらこの演目は中止にするつもりだった。境界線のない舞台は小堺さんしかいない。小堺さんより余計なことが出来ない脚本でいつものギャグっぽい動きは一切はじかれるとの発言あり。
稲本さんは一番長く舞台にいる。宮田さんより生ピアノは贅沢で斬新。これまで一度も見たことがなかった。このキャスティングも宮田さんの指名。空間の中に音を放り込む凄さ。今回のピアノは1912年生のスタインウエイで稲本さんが選んだ。稲本さんはグローブをしながら登場していたが、約3時間に及ぶ演奏で手が凄く熱くなっているため、まずアイシングをしてそれからあっためるためにグローブをするそうだ。
宮田さんから:この舞台はストイックでロマンチック、ストイックでシュール、何やら説明してはいけない。音の出し方が難しい。
小堺さんから:舞台監督は結果を知りながらしゃべる。緯度・経度は実際は海の中、まったくの嘘の中。
宮田さんから:ワイルダーは頭の中がシュール(へんてこりんな男)。
小堺さんから:父親は料理人だが、この舞台は美味しいマグロだと思う。へたな味付けはいらない。さらりとしていなければならない。
永遠の現在。
若手はオーディションで選ばれているが、昨年の6月からワークショップが行われていた。埼玉からのベテランも10月から合流。その他の出演者は11月から。そのため楽屋までわが町化しているそうだ。
最後に宮田さんより:新国立の中劇場は日本で一番広いかも知れない舞台。そこで客席との境目のない環境で演じることが出来た。
*先日は2階席から観劇したが、今日は前から2列目に座ってみると本当に客席と舞台が一体となっていることが良く分かる。
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