2011年1月15日土曜日

新国立劇場 2011/2012シーズンラインアップ(オペラ)

OPERAオペラ 2011/2012シーズン
〈新制作4 演目/レパートリー6演目 合計10 演目52 公演〉

新国立劇場 オペラ芸術監督 尾高忠明
 1年目のシーズンが始まってから、4か月余りが経ちました。
 お陰さまで新演出2演目、再演2演目それぞれ皆様に喜んでいただけたのではないかと思っています。
 1年目は、様々な愛の形をテーマに描かれた作品を中心に選びましたが、うって変わって2年目の演目は、オープニングから、何とも激しいストーリー展開を見せる「イル・トロヴァトーレ」を選びました。
 これほどスケールの大きいドラマが他にあるでしょうか?それを見事に音楽で表したヴェルディは、正に天才です。
 次の新制作演目には、日本人にとって最も身近な作曲家の一人、ドヴォルザークの「ルサルカ」を選びました。
 昨シーズンのラインアップをご紹介する際、“より広く”とお話ししましたが、レパートリーも“より広くなろう”という気持ちの表れです。
 チェコ語上演への挑戦でもありますが、本国の方々も招聘し、万全の体制で臨みます。
 自国の作品が必要ということは常々思っていることですが、新国立劇場が上演した邦人作品の中で、是非もう一度取り上げたい、と思ったのが松村禎三さんの「沈黙」です。今回は演劇部門の芸術監督、宮田慶子さんが演出してくださいます。
 また、ワーグナーイヤー(生誕200年である2013年)に先立ち、「ローエングリーン」を新制作演目として選びました。
 ワーグナー作品の醍醐味を味わって頂ければと思います。
 再演演目についても、バルツァさんが登場する「こうもり」など、充実したラインアップに仕上げることが出来ました。
 僭越ではありますが、オペラの指揮を控えていた私の肩の調子も良好なので「サロメ」の指揮は自身でと思っています。
 
新国立劇場で叶う、オペラのある人生。
きら星のごとき世界一流のアーティストが、充実のラインアップを彩ります。
 
2011.10イル・トロヴァトーレIl Trovatore │ G.ヴェルディ6 回公演(新制作)
指 揮: ピエトロ・リッツォ Conductor Pietro Rizzo
演 出: ウルリッヒ・ペータースProduction Ulrich Peters
美術・衣裳:クリスティアン・フローレンScenery and Costume Design Christian Floeren
照 明:ゲルト・マイヤーLighting Design Gerd Meier
レオノーラ:タケシャ・メシェ・キザールLeonora Takesha Meshé Kizart
マンリーコ:ヴァルテル・フラッカーロManrico Walter Fraccaro
ルーナ伯爵: ゲオルグ・ガグニーゼIl Conte di Luna George Gagnidze
アズチェーナ: アンドレア・エディナ・ウルブリッヒAzucena Andrea Edina Ulbrich
フェルランド:妻屋秀和Ferrando Tsumaya Hidekazu
イネス: 小野和歌子Ines Ono Wakako
ルイス:鈴木 准Ruiz Suzuki Jun
老ジプシー:未定Un vecchio zingaro TBA
使者: 未定Un messo TBA
合 唱:新国立劇場合唱団Chorus New National Theatre Chorus
管弦楽:東京フィルハーモニー交響楽団Orchestra Tokyo Philharmonic Orchestra
 
 2011/2012シーズンは、イタリア・オペラの情熱たぎるヴェルディの名作で開幕です。「リゴレット」「椿姫」と並ぶヴェルディ中期の傑作。美女レオノーラを巡る吟遊詩人マンリーコとルーナ伯爵の三角関係、ジプシー女アズチューナの復讐、マンリーコ出征の秘密ー大胆なドラマ展開と、ヴェルディ独特の色彩豊かで美しい旋律が魅力です。力強い高音を誇るフラッカーノ、次代のヴェルディ・ソプラノと評されるキザール、メトロポリタン歌劇場でも評判のガグニーゼらによる声の饗宴をご堪能下さい。

2011.10サロメSalome │ R.シュトラウス5 回公演
指 揮:尾高忠明Conductor Otaka Tadaaki
演 出:アウグスト・エファーディングProduction August Everding
美術・衣裳: ヨルク・ツィンマーマンScenery and Costume Design Jörg Zimmermann
サロメ:エリカ・ズンネガルドSalome Erika Sunnegårdh
ヘロデ: クリスティアン・フランツHerodes Christian Franz
ヘロディアス:ハンナ・シュヴァルツHerodias Hanna Schwarz
ヨハナーン:ジョン・ヴェーグナーJohanaan John Wegner
ナラボート:望月哲也Naraboth Mochizuki Tetsuya
ヘロディアスの小姓:山下牧子Ein Page der Herodias Yamashita Makiko
5人のユダヤ人1:大野光彦5 Juden 1 Ono Mitsuhiko
5人のユダヤ人2:羽山晃生5 Ju den2 Hayama Kosei
5人のユダヤ人3:加茂下 稔5 Ju den3 Kamoshita Minoru
5人のユダヤ人4:高橋 淳5 Ju den4 Takahashi Jun
5人のユダヤ人5:大澤 建5 Ju den5 Osawa Ken
2人のナザレ人1:大沼 徹2 Nazarener 1 Onuma Toru
2人のナザレ人2:秋谷直之2 Nazarener 2 Akitani Naoyuki
2人の兵士1:志村文彦2 Soldaten 1 Shimura Fumihiko
2人の兵士2:斉木健詞2 Soldaten 2 Saiki Kenji
カッパドキア人:岡 昭宏Ein Cappadocier Oka Akihiro
奴 隷:未定Ein Sklave TBA
管弦楽: 東京フィルハーモニー交響楽団Orchestra Tokyo Philharmonic Orchestra
 
 オスカーワイルドの耽美的、退廃的な戯曲をR.シュトラウスが官能的な極彩色の音楽で染め上げた衝撃作。その過激な内容から初演当時は各地で上演禁止の措置を招きましたが、現在は世界で上演されている人気オペラの一つです。有名な「7つのヴェールの踊り」は官能美に満ちた見せ場。演出は再演を繰り返してきた故エファーディングの名舞台です。サロメ役は、ミュンヘン、バルセロナ等で同役を歌っているズンネガルトが新国立劇場初登場、尾高芸術監督が自らタクトを振ります。
 
2011.11ルサルカRusalka │ A.ドヴォルザーク5 回公演(新制作)
指 揮: ヤロスラフ・キズリンクConductor Jaroslav Kyzlink
演 出: ポール・カランProduction Paul Curran
美術・衣裳:ケヴィン・ナイトScenery and Costume Design Kevin Knight
照 明: ディヴィット・ジャックLighting Design David Jacques
ルサルカ: オルガ・グリャコヴァRusalka Olga Guryakova
イェジババ(魔法使い):ビルギット・レンメルトJežibaba (a witch) Birgit Remmert
王子: ペーター・ベルガーThe Prince Peter Berger
ヴォドニク(水の精:ミッシャ・シェロミアンスキーVodník (Water spirit) Mischa Shelomianski
外国の公女:ブリギッテ・ピンターThe foreign princess Brigitte Pinter
森番: 井ノ上 了吏Gamekeeper Inoue Ryoji
皿洗い(料理人の少年): 加納悦子Kitchen boy Kanoh Etsuko
第一の森の精: 安藤赴美子1st wood spirit Ando Fumiko
第二の森の精:池田香織2nd wood spirit Ikeda Kaori
第三の森の精:清水華澄3rd wood spirit Shimizu Kasumi
狩人の声: 未定Hunter TBA
合 唱:新国立劇場合唱団Chorus New National Theatre Chorus
管弦楽:東京フィルハーモニー交響楽団Orchestra Tokyo Philharmonic Orchestra
※本公演は、ノルウェー国立オペラ・バレエからのプロダクション・レンタルでの上演。
 
 チェコの大作曲家ドヴォルザークによる名作オペラを新国立劇場初上演!人魚姫伝説に基づくロマンティックな作品で、人間の王子に恋した水の精の娘ルサルカの悲しい恋物語が、ドヴォルザークならではの美しく抒情的なメロディによって描かれています。ルサルカが王子への想いを歌う「月に寄せる歌」はソプラノ屈指の名アリア。今回上演するカラン演出によるプロダクションは、おとぎ話の神秘的な雰囲気に満ちた美しい舞台です。ルサルカ役を歌うのは欧米で活躍するロシアの名花グリャコヴァです。

2011.12こうもりDie Fledermaus │ J. シュトラウスⅡ世5 回公演
指 揮:ダン・エッティンガーConductor Dan Ettinger
演 出:ハインツ・ツェドニクProduction Heinz Zednik
美術・衣裳:オラフ・ツォンベックScenery and Costume Design Olaf Zombeck
振 付:マリア・ルイーズ・ヤスカChoreographer Maria Luise Jaska
照 明:立田雄士Lighting Design Tatsuta Yuji
ガブリエル・フォン・アイゼンシュタイン:アドリアン・エレートGabriel von Eisenstein Adrian Eröd
ロザリンデ:イルディコ・ライモンディRosalinde Ildikó Raimondi
フランク:ギュンター・ミッセンハルトFrank Günter Missenhardt
オルロフスキー公爵:アグネス・バルツァPrinz Orlofsky Agnes Baltsa
アルフレード:大槻孝志Alfred Otsuki Takashi
ファルケ博士:ペーター・エーデルマンDr. Falke Peter Edelmann
アデーレ:橋本明希Adele Hashimoto Aki
ブリント博士:大久保光哉Dr. Blind Okubo Mitsuya
フロッシュ:フランツ・スラーダFrosch Franz Suhrada
イーダ:平井香織Ida Hirai Kaori
合 唱:新国立劇場合唱団Chorus New National Theatre Chorus
バレエ:東京シティ・バレエ団Ballet Tokyo City Ballet
管弦楽:東京フィルハーモニー交響楽団Orchestra Tokyo Philharmonic Orchestra
 
 ワルツ王ヨハン・シュトラウスⅡ世によるオペレッタ最高傑作であり、世界中で愛されている名作。心躍る有名な序曲からシュトラウスの軽快で洒脱な音楽世界に満ち満ちており、美しいワルツやポルカにのせて喜劇が繰り広げられます。アール・デコ調の華やかな美術・衣装も見どころのひとつ。おなじみのエッティンガーが今回はオペレッタを指揮、キャストにはエレート、ライモンディらウィーンで大活躍の歌手陣を迎えました。あのバルツァがオルロフスキー役で新国立劇場初登場するのも注目です。

2012.1ラ・ボエームLa Bohème │ G. プッチーニ5 回公演
指 揮: コンスタンティン・トリンクスConductor Constantin Trinks
演 出: 粟國 淳Production Aguni Jun
美 術: パスクアーレ・グロッシScenery Design Pasquale Grossi
衣 裳: アレッサンドロ・チャンマルーギCostume Design Alessandro Ciammarughi
照 明: 笠原俊幸Lighting Design Kasahara Toshiyuki
ミミ:ヴェロニカ・カンジェミMimi Veronica Cangemi
ロドルフォ:アルトゥーロ・チャコン=クルスRodolfo Arturo Chacón-Cruz
マルチェッロ:アリス・アルギリスMarcello Aris Argiris
ムゼッタ: アレクサンドラ・ルブチャンスキーMusetta Alexandra Lubchansky
ショナール:甲斐栄次郎Schaunard Kai Eijiro
コッリーネ:妻屋秀和Colline Tsumaya Hidekazu
べノア:鹿野由之Benoit Shikano Yoshiyuki
アルチンドロ:晴 雅彦Alcindoro Hare Masahiko
パルピニョール:糸賀修平Parpignol Itoga Shuhei
合 唱:新国立劇場合唱団Chorus New National Theatre Chorus
管弦楽:東京交響楽団Orchestra Tokyo Symphony Orchestra
 
 パリの屋根裏部屋を舞台に、若い二人の美しくも哀しい愛と、明日の成功を夢見る若き芸術家たちの貧しくも自由な生活を描いた青春オペラ。プッチーニの甘美な旋律がロマンティックな物語を紡ぎだします。1幕のロドルフォとミミの出会いのシーンは、数あるオペラの中でも最も美しい愛の名場面、そして涙を禁じえないラスト。バロックとモーツァルトを中心に世界中で活躍するカンジェミが新国立劇場でミミ役のロールデビュー、注目の若手テノール、チャコン=クルスがロドルフォを歌います。

2012.2沈黙SILENCE │松村禎三5 回公演 中劇場(新制作)
指 揮:下野竜也Conductor Shimono Tatsuya
演 出: 宮田慶子Production Miyata Keiko
美 術:池田ともゆきScenery Design Ikeda Tomoyuki
衣 裳:半田悦子Costume Design Handa Etsuko
照 明: 川口雅弘Lighting Design Kawaguchi Masahiro
合 唱: 新国立劇場合唱団Chorus New National Theatre Chorus
管弦楽:東京交響楽団Orchestra Tokyo Symphony Orchestra
 
 20世紀を代表する日本人作曲家のひとり、松村禎三(1929-2007)最大の傑作。神の存在を問いかける遠藤周作の名作を元に、松村が13年の歳月をかけて作曲。93年に世界初演、新しい日本オペラの名作の誕生と大きな話題を呼び、新国立劇場などで上演を繰り返してきました。清らかな音楽で終わる踏み絵のシーンは、ドラマのクライマックスであるとともに最大の聴きどころ。将来を嘱望される若手実力派指揮者の下野竜也が新国立劇場初登場、演劇芸術監督の宮田慶子がオペラ初演出するのも話題です。

2012.3さまよえるオランダ人Der fliegende Holländer │ R. ワーグナー5 回公演
指 揮: トマーシュ・ネトピルConductor Tomas Netopil
演 出: マティアス・フォン・シュテークマンProduction Matthias von Stegmann
美 術: 堀尾幸男Scenery Design Horio Yukio
衣 裳:ひびのこづえCostume Design Hibino Kodue
照 明: 磯野 睦Lighting Design Isono Mutsumi
ダーラント:ディオゲネス・ランデスDaland Diogenes Randes
ゼンタ: ジェニファー・ウィルソンSenta Jennifer Wilson
エリック:トミスラフ・ムツェックErik Tomislav Muzek
マリー: 竹本節子Mary Takemoto Setsuko
舵 手: 望月哲也Steuermann Mochizuki Tetsuya
オランダ人: エフゲニー・ニキティンHolländer Evgeny Nikitin
合 唱: 新国立劇場合唱団Chorus New National Theatre Chorus
管弦楽:東京交響楽団Orchestra Tokyo Symphony Orchestra
 
 ワーグナーが自己の作風を確立し、後の名作群への幕開けとなった傑作。永遠に海をさまよう呪われたオランダ人船長を、乙女ゼンタの愛と自己犠牲が救う物語で、有名な序曲、オランダ人のモノローグ、ゼンタのバラードなど聴きどころ満載です。比較的古典的な手法で書かれており、ワーグナー入門にもお薦め。フォン・シュテークマンの演出は正統派のアプローチで好評を博しました。指揮は昨年ベルリン・フィルにデビューしたチェコの新鋭ネトピル、そして実力派のワーグナー歌手が勢ぞろいしました。

2012.4オテロOtello │ G.ヴェルディ5 回公演
指 揮: ジャン・レイサム=ケーニックConductor Jan Latham-Koenig
演 出:マリオ・マルトーネProduction Mario Martone
美 術: マルゲリータ・パッリScenery Design Margherita Palli
衣 裳:ウルスラ・パーツァックCostume Design Ursula Patzak
照 明:川口雅弘Lighting Design Kawaguchi Masahiro
オテロ:ヴァルテル・フラッカーロOtello Walter Fraccaro
デズデーモナ: マリーナ・ポプラフスカヤDesdemona Marina Poplavskaya
イアーゴ:ミカエル・ババジャニアンIago Mikael Babajanyan
ロドヴィーコ:松位 浩Lodovico Matsui Hiroshi
カッシオ: 小原啓楼Cassio Ohara Keiroh
エミーリア:手嶋眞佐子Emilia Teshima Masako
ロデリーゴ: 内山信吾Roderigo Uchiyama Shingo
モンターノ: 久保田真澄Montano Kubota Masumi
伝 令: 未定A Herald TBA
合 唱: 新国立劇場合唱団Chorus New National Theatre Chorus
管弦楽:東京フィルハーモニー交響楽団Orchestra Tokyo Philharmonic Orchestra
 
 円熟のヴェルディによるシェイクスピア悲劇で、イタリア・オペラ悲劇の頂点に立つ傑作。冒頭の嵐の場面からオテロの破滅的な最期に至るまで、一瞬の隙もなく音楽が緊密なドラマを描いています。物語の舞台をヴェネツィアに移したマルトーネ演出は、舞台上に張られた水を光が幻想的に彩り、心理劇を見事に描き出した美しいプロダクション。フラッカーロがテノールの難役オテロに挑むほか、メトロポリタン歌劇場をはじめ世界的に脚光を浴びているソプラノ、ポプラフスカヤが新国立劇場デビューを飾ります。

2012.4ドン・ジョヴァンニDon Giovanni │ W.A.モーツァルト5 回公演
指 揮: エンリケ・マッツォーラConductor Enrique Mazzola
演 出: グリシャ・アサガロフProduction Grisha Asagaroff
美術・衣裳: ルイジ・ペーレゴScenery and Costume Design Luigi Perego
照 明:マーティン・ゲップハルトLighting Design Martin Gebhardt
ドン・ジョヴァンニ: マリウシュ・クヴィエチェンDon Giovanni Mariusz Kwiecien
騎士長: 妻屋秀和Il Commendatore Tsumaya Hidekazu
レポレッロ:平野 和Leporello Hirano Yasushi
ドンナ・アンナ:アガ・ミコライDonna Anna Aga Mikolaj
ドン・オッターヴィオ: ダニール・シュトーダDon Ottavio Daniil Shtoda
ドンナ・エルヴィーラ:ニコル・キャベルDonna Elvira Nicole Cabell
マゼット: 久保和範Masetto Kubo Kazunori
ツェルリーナ:九嶋香奈枝Zerlina Kushima Kanae
合 唱:新国立劇場合唱団Chorus New National Theatre Chorus
管弦楽:東京フィルハーモニー交響楽団Orchestra Tokyo Philharmonic Orchestra
 
 人々を魅了してやまない悪のヒーロー、ドン・ジョヴァンニの華麗なる恋の遍歴と衝撃的な最期を描いたモーツァルト永遠の名作。ドン・ジョヴァンニに誘惑される3人の女性、従者レポレッロなどの登場人物も個性に富み、「カタログの歌」「お手をどうぞ」「シャンパンの歌」など魅力的なナンバーが満載です。世界を席巻するポーランド出身のバリトン、クヴィエチェンが最も得意とするドン・ジョヴァンニ役で新国立劇場初登場。また、平野、シュトーダ、キャベルら注目の若手歌手陣を迎えました。 
 
2012.6ローエングリンLohengrin │ R.ワーグナー6 回公演(新制作)
指 揮: ペーター・シュナイダーConductor Peter Schneider
演 出: マティアス・フォン・シュテークマンProduction Matthias von Stegmann
美術・衣裳: ロザリエScenery and Costume Design rosalie
照 明: 未定Lighting Design TBA
ハインリッヒ国王:ギュンター・グロイスベックHeinrich der Vogler Günter Groissböck
ローエングリン:クラウス・フロリアン・フォークトLohengrin Klaus Florian Vogt
エルザ・フォン・ブラバント:リカルダ・メルベートElsa von Brabant Ricarda Merbeth
フリードリヒ・フォン・テルラムント: ゲルト・グロホフスキーFriedrich von Telramund GerdGrochowskiオルトルート:スサネ・レースマークOrtrud Susanne Resmark
王の伝令:萩原 潤Der Heerrufer des Königs Hagiwara Jun
4人のブラバントの貴族:大槻孝志Vier brabantische Edle Otsuki Takashi
               羽山晃生Hayama Kosei
               小林由樹Kobayashi Yoshiki
               長谷川 顯Hasegawa Akira
小 姓:未定Edelknaben TBA
合 唱:新国立劇場合唱団Chorus New National Theatre Chorus
管弦楽:東京フィルハーモニー交響楽団Orchestra Tokyo Philharmonic Orchestra
 
 97年の開場記念公演から15年、ワーグナー珠玉の名作を新制作で上演します。中世の聖杯騎士伝説に基づく、幻想的、神秘的な雰囲気に溢れたロマンティックな作品。なかでも、第1幕の前奏曲、第3幕のローエングリンの名乗りの歌は、天上の音楽とでもいうべき崇高な美しさに満ちています。07年「ばらの騎士」の名演が記憶に新しい名匠シュナイダーが待望の再登場、透明な美声と端正な容姿で、現代最高のローエングリンのひとりとされるフォークトが白鳥の騎士に扮します。

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