2011年1月28日金曜日

宝塚 華麗なる同窓会

朝日新聞より
「宝塚歌劇団の元トップスターが多数共演する舞台が、東京で相次ぎ上演される。3年後に控える宝塚創立100周年のプレイベントも始まる。(小山内伸)
 ショー「DREAM TRAIL 宝塚伝説」(23~30日、青山劇場)は、100周年へ向けた企画第一弾。鳳蘭、安奈淳、春野寿美礼ら男役トップ、初風諄、風花舞ら娘役トップらのほか、近年退団した若い世代も出演する。
 過去から未来へ走る列車をモチーフに、宝塚の舞台を彩った歌とダンスで構成する。
 安奈は「宝塚は、現実を忘れて一刻、夢の楽園に酔いしれることができるからこそ、100年も続いてきた。今回、若い卒業生と共演して、これからも続いてゆくと確信できた」と語る。
 男役には扮さず、素の自分として舞台に立つ。「退団後、外の世界で人生の修羅場をくぐってきた人間的魅力を出せたら」
 荻田浩一構成・演出。大阪でも公演。
 
 「ベルばらから次郎長へ」の副題がつく、「勢揃い(せいぞろい)、清水港 次郎長三国志」(21~30日 博品館劇場)には、「ベルサイユのばら」の初代オスカルをつとめた榛名由梨を始め、郷ちぐさ、汀夏子ら元トップスター10人が出演する。
 次郎長を演じる榛名は、「仁侠(にんきょう)の世界を演じるのは始めて。同じ男役でも、宝塚との落差を狙った」と話す。
 金毘羅宮に刀を奉納した森の石松は帰途、対立する都田一家に襲われ命を落とす。次郎長は仇(かたき)を討つために封印していた刀を抜く。
 「次郎長は子分思いの平和主義者。懐と度量の深さをもって演じたい。仲間とのきずなや情愛など、日本人の温かな心根が描かれている。家族的な宝塚に似合っている」
 鈴木則文脚本、小国正皓演出。
 
 また、2008年に初演されたミュージカル「愛と青春の宝塚」(大石静脚本、鈴木裕美演出、三木たかし作曲)が2月10~27日 青山劇場で再演される。
 舞台は戦時中の宝塚。劇場が閉鎖され、団員らは慰問公演に出向く。競争や恋などの人間ドラマを描き、厳しい時勢下での演劇の意味も問う。
 初演をつとめた湖月わたる、貴城けいらに加え、真琴つばさ、陽月華、彩乃かなみがダブルキャストで出演。坂元健児らが共演。

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