2010年9月11日、増床・改装し、東京の銀座・有楽町地区で最大規模となる百貨店になったのが銀座三越。
地下2階の「ギンザフードガーデン」は、銀座の文化のひとつといえる友人や知人への手土産「おもたせ」ニーズに応える品ぞろえに生まれ変わった。伝統の味だけでなく、人と人をつなぐコミュニケーションツールとしてのお菓子の役割を重視。流行のスイーツや限定スイーツなど、会話の弾むギフトに適した菓子店が並ぶ。和洋菓子合わせて45ブランドの店舗に加え、世界のパティシエ(菓子職人)が洋菓子と紅茶を組み合わせて提案するコーナー「デセール・テ」が登場。
ここに出店する注目の3店「フランソワ・プラリュ」、「フレデリック・カッセル」、「SOLA」と、国内の新ブランド「Caju」、「モロゾフ銀座プリンの店」を紹介する。
「フランソワ・プラリュ」
〈特徴〉フランスのショコラティエ(チョコレート職人)の日本初の店舗。人気はピンク色のプラリネがいっぱい入ったフランスの菓子パンのひとつであるブリオッシュ「プラリュリン」(大1470円、小368円)。プラリネはイタリア産のヘーゼルナッツとスペイン産のアーモンドをローストし、特製のピンク色のシロップに絡めたもので、生地のなかにたっぷりと混ぜ込んだ。店の創始者であり、フランソワ・プラリュ氏の父が生み出し、フランスでも長く愛されている代表作だ。もちろんチョコレートも注目。世界のカカオ産地を自ら訪れて豆を厳選し、すべて自社で製造。10カ国の産地別のカカオから作った板状のチョコレート10種類のセット「ピラミッド」(5460円、ミニは1365円)で食べ比べをするのも楽しい。「フレデリック・カッセル」〈特徴〉フランスのパリ郊外のフォンテーヌブローに本店を構えるショコラティエの店舗が関東に初上陸。厳選したカカオを使ったボンボンショコラ各種(315円)はもちろん、人気なのは生菓子。国内では京都にも店舗があるが、生ケーキを買えるのは銀座三越だけ。パリを含むフランスのイルド地方で「ベストミルフイユ」の賞を受賞したミルフィーユ「ミルフイユ ヴァニーユ」(756円)は生地がはらはらとはかなく、クリームはねっとりなめらかで相性が抜群。ショコラティエならではのカカオのうまみが詰まった「エクレールショコラ」(682円)は甘過ぎず、男性にもおすすめだ。
「SOLA(ソオラ) 」
〈特徴〉米国ロサンゼルスの有名シェフ、デイビット・マイヤー氏が監修する店舗。人気なのは直方体の形をしたシフォンケーキ。「カリフォルニアシフォンケーキ バニラ」(525円)は、シフォンケーキの中に生クリームとカスタードクリームがいっぱい。バニラ以外にもキャラメルチョコレートなどの味もあり、中もクリームやコンフィチュール(ジャム)などいろいろ。そのほか、アメリカンサイズの大きなクッキーやロールケーキなどもある。
「Caju(カジュ)」
〈特徴〉季節に応じて国内外から選んだフルーツを生かしたケーキや焼き菓子が並ぶ。果物の旬に合わせて短期間しか店頭に並ばないものや、意外なフルーツ同士の組み合わせにも出合えるのが特徴。果汁をふんだんに使い、フルーツのみずみずしさを感じられる生キャラメル「フルーツキャラメル」(840円)は、とろっとやわらかな食感で、フルーツの味わいが生かされている。手ごろな価格でちょっとしたギフトとしてもぴったり。リンゴ、オレンジ、イチゴなど8種類の味がセットになっている。
「モロゾフ銀座プリンの店」
〈特徴〉チーズケーキやプリンなどで有名な「モロゾフ」が新業態としてプリン専門店をスタート。1962年に銀座エリアに喫茶店を開業した際、当時提供されていた手作りの「カスタードプリン」。このときの味わいを再現し、復刻版カスタードプリンとして新たに誕生させた「銀座プリン」(315円)が登場。陶器のカップ入りで、手土産にも最適だ。
(日経新聞より)
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