平成23年1月22日(土)
新国立劇場にて
バレエ「ラ・バヤデール」を観劇
Z席 1,500円
舞台の右側は残念ながら見えなかったが
素晴らしい舞台を堪能した。
牧 阿佐美版
ラ・バヤデール
全3幕7場(新国立劇場初演:2000年11月)
振付:マリウス・ブティパ
作曲:レオン・ミンクス
編曲:ジョン・ランチベリー
演出・改訂振付:牧阿佐美 Maki Asami
指揮:アレクセイ・バクラン Alexcei Baklan
キエフ市アカデミー・オペラ・バレエ劇場首席指揮者およびウクライナ国立歌劇場指揮者。
舞台美術・衣装・照明:アリステア・リヴィングストン Alistair Livingstone
照明:磯野睦
舞台監督:森岡肇
演奏:東京交響楽団
2011年1月22日(土)
14:00 開演
16:50 終演
新国立劇場 オペラパレス
あらすじ
第1幕
1場 インドの寺院
狩に出かける途中で寺院に立ち寄ったソロルは、友人トログヴァや部下たちと別れ一人その場に残って、ファキール(苦行僧)の長であるマグダヴェヤに恋人ニキヤを呼び出してくれるように頼む。
寺院の入り口から僧侶たち、舞姫たちが現れて聖なる火をたたえる儀式が始まる。マグダヴェヤやファキールたちが踊り終わると、特に選ばれた舞姫ニキヤがヴェールで顔を隠して登場する。彼女のヴェールを取ったハイ・ブラーミン(大僧正)は、ニキヤの美しさに圧倒されて自分の全てを彼女に捧げると良い寄るが、ニキヤにきっぱりと拒絶されてしまう。
儀式の途中で、舞姫たちがファキールたちに水を運んでくるが、その時マグダヴァはニキヤにソロルが待っていることをこっそりと伝える。ソロルとマグダヴェヤが身を潜めている所にニキヤがやってくる。聖なる火の前で愛を誓い合う二人を物陰から盗み見したハイ・ブラーミンは嫉妬の炎をもやすのだった。
2場 ラジャーの宮殿の一室
宮殿では、ラジャー(王侯)が先に着いたソロルの友人トロラグヴァたちと乾杯をしている。ラジャーは、部屋に入って来たガムザッティにソロルの肖像画を見せながら、この戦士が婚約者だと伝える。ガムザッティはその雄姿に恋心をいだく。
ソロルが到着すると、ラジャーはソロルの勇敢さを讃え、娘のガムザッティとの婚約を言い渡す。ソロルは紹介されたガムザッティの持つ華やかな美貌に魅了され、ましてや仕官に身ではラジャーの命に背くことはできず、ニキヤへの誓いを心に抱きながらも婚約を承諾してしまう。
婚約した二人のために踊りが披露される。宮殿に現れたハイ・ブラーミンはラジャーに人払いを頼む。ソロルの出世も妬むハイ・ブラーミンは、二人の結婚を破棄させようとしてソロルとニキヤが愛し合っていることを伝えるが、ラジャーは激怒してニキヤを殺すと言い放ちハイ・ブラーミンを慌てさせる。
二人の話をこっそり聞いていたガムザッティは、ソロルと結婚するのは自分だと言うためにニキヤを呼び出す。宮殿にやってきたニキヤを初めて見たガムザッティは、ニキヤの清らかな美しさに戸惑うが、自分の婚約者はこの人だとソロルの肖像画を見せる。ニキヤは驚き、ソロルと自分は聖なる火の前で愛を誓い合ったと言うがガムザッティは取り合わない。それどころか、宝石を差し出して彼を諦めるように迫る。小競り合いの中でニキヤはガムザッティにナイフで斬りかかり、ガムザッティの侍女に取り押さえられてしまう。ガムザッティは激しく憤りニキヤへの仕返しを決意する。
第2幕
ラジャーの宮殿の中庭に豪華なテントが張られ、ガムザッティとソロルの婚約披露宴が行われている。華やかな踊りが次々と繰り広げられ、ガムザッティとソロルも格調高い踊りを披露する。悲嘆にくっるニキヤも踊り始めるが、悲しみをこらえることができない。踊りの途中でソロルからの贈り物だと花籠を受け取り慰められたニキヤだったが、中に隠れていた毒蛇に噛まれてしまう。ニキヤに駆け寄ろうとするソロルは、ラジャーに制されてニキヤに手を差し伸べることもできない。毒蛇はラジャーとガムザッティによって仕掛けられたものだった。ハイ・ブラーミンは自分の愛を受けいれるなら解毒剤を与えるとニキヤに言うが、恋人の心変わりをはっきりと知ってしまったニキヤは絶望の中で解毒剤を拒絶し息絶える。
第3幕
1場 ソロルの部屋
ソロルは後悔にさいなまれながら部屋に戻る。マグダヴェヤはソロルの気を紛らわせようとして水たばこを勧め、ソロルは次第に夢の世界に引き込まれていく。
2場 影の王国
夢の中で、ソロルの前に暗闇から美しい舞姫たちの幻影が現れる。影たちが長い列を作って幾重もの山を降りてくる。その中にニキヤの姿もある。ソロルは彼女と共に踊り至福の時を過ごすが、やがて彼女を見失ってしまう。
3場 ソロルの部屋
半ば夢からさめかけたソロルの心にはニキヤしかいない。幻のニキヤが再び闇の中に現れてラジャーとガムザッティによる花籠の企てが明かされるが、ニキヤはソロルの手の届かない所に消えてしまう。
4場 寺院の前
彼女を求めて寺院へ向かったソロルを寺院の前で待っていたのは結婚式のためにやってきたラジャーとガムザッティ、そして式を取り仕切るハイ・ブラーミンだった。ソロルの目の前を時折よぎるニキヤの幻影は彼にしか見えない。ハイ・ブラーミンに促されてガムザッティの手をとりソロルが寺院の門をくぐろうとした瞬間、神の怒りにより寺院は崩壊して、人々は逃げまどう。重い傷を負ったソロルは、遥か彼方にニキヤの姿を見る。果たして彼女はソロルを許してくれるのだろうか。ニキヤに招かれながらもソロルは遂に息をひきとってしまう。
配役
ニキヤ:小野絢子(22日)
小林ひかる(15日、18日)・川村真樹(16日)・寺田亜沙子(23日)
ソロル:福岡雄大(22日)
デニス・マトヴィエンコ(15日・18日)・芳賀望(16日)・山本隆之(23日)
ガムザッティ:本島美和(22日)
厚木三杏(15日、18日)・堀口純(16日)・長田佳世(23日)
ハイ・ブラーミン(大僧正):輪島拓也(22日、23日)
森田健太郎(15日、16日、18日)
マグダヴェヤ:八幡顕光(16日、22日)
吉本泰久(15日、18日、23日)
黄金の神像:福田圭吾(16日、22日)
福岡雄大(15日)・八幡顕光(18日、23日)
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