『ろくでなし啄木』(案内)
2011年1月7日(金)~23日(日)
東京芸術劇場中ホール
三谷幸喜が描く薄幸の歌人の意外な顔
劇作家・演出家としてだけでなく映画監督、脚本家、作家としても一流の才を発揮している三谷幸喜。2011年7月22日に50歳を迎える彼が、「生誕50周年」の節目に新作7本を発表するというニュースは記憶に新しいところです。その記念すべき年の1作目となる舞台『ろくでなし啄木』が年明け早々、東京芸術劇場で開幕します。
浪花の喜劇女優・ミヤコ蝶々をモデルにした『なにわバタフライ』(04年)や、ゴッホやゴーギャンら画家4人の交友関係を描いた『コンフィダント・絆』(07年)など、実在の人物をユニークな視点で描く物語にも定評のある三谷が、新たに選んだ人物は歌人・石川啄木です。27歳で夭折した啄木の、貧しい文学青年とは異なる別の顔……お金にルーズで、女性に目がなく、平気で嘘をつき、家族や周囲の人間をふりまわす“ろくでなし”!? 謎に満ちた歌人の姿を、彼に翻弄された女と男を絡めて、三谷ならではのサスペンスタッチで描きます。
啄木役には、蜷川幸雄や野田秀樹の舞台や映画・テレビなどで、目覚ましい活躍を見せる藤原竜太。三谷が脚本を書いたNHK大河ドラマ「新撰組!」(04年)への出演が縁となり、「いつか一緒に舞台を」という6年越しの想いが実現します。同じく「新撰組!」に出演し、近年は映画や現代劇でも新境地を見せている歌舞伎俳優・中村勘太郎が、借金の取り立てをきっかけに啄木と意気投合するテツを演じます。二人と微妙な三角関係になるカフェーの女給・トミには、初舞台となる吹石一恵。若さと大人の魅力を兼ね備えた俳優3人とともに三谷が描く、まったく新しい啄木の物語に期待。
作・演出:三谷幸喜
出演:藤原竜也 中村勘太郎
with 吹石一恵
料金(全席指定)
S-10,000円 A-8,500円
*プレビュー(1/5・6)S-9,000円 A-7,500円
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