2010年12月2日木曜日

名曲リサイタル 収録(小山莉絵:奥村智洋)

平成22年12月2日(木)
名曲リサイタル 公開収録
NHK509スタジオにて
 
司会:加羽沢美濃(コンポーザーピアニスト)
    伊藤健三アナウンサー
 
出演者
  前半  小山莉絵 (ファゴット)
       吉井美由紀 (ピアノ)
  後半  奥村智洋 (バイオリン)
 
前半:
小山莉絵 (ファゴット)
 1991年ドイツ・シュツットガルト出身。トロッシンゲン国立音楽大学教授でファゴット奏者の小山昭雄さんと声楽家の小山ゆうこさんの次女として生まれる。9歳から父の元でファゴットを始める。第3回、6回、9回日本管打楽器ジュニアコンクールで1位。2009年第57回ドイツ音楽大学コンクールで優勝。その他にも国内外のコンクールに参加し、現在20回参加した全てのコンクールで第1位受賞。ヨーロッパ各地でソロ・リサイクルを行い、音楽祭にもソリストとして参加。近年、日本でもリサイクルを始めた。2010年10月よりドイツ・トロッシンゲン国立音楽大学在学中。シュツットガルト室内オーケストラのファゴット奏者。現在19歳。
  吉井美由紀 (ピアノ)
     東京芸術大学卒業 
 
プログラム
・アンダンテとハンガリー風ロンド    ウェーバー作曲
・ベネチアの謝肉祭            ジュナン作曲
・チャールダーシュ             モンティ作曲
                        ウルリッヒ・ヘルマン編曲
・くまばちは飛ぶ              リムスキー。コルサコフ作曲
                        小山昭雄編曲
 
*小山さんは、大柄で、加羽沢さん曰く「ゆで卵を剥いたまま」のように若々しく、あどけない笑顔を見せるが、演奏となると素晴らしい集中力を発揮する。ファゴットは男性のバスを思わせる音色というが、本当に超絶技巧ではあるが音楽に良い表情を感じる。ピアノの伴奏を聴いているときの本当に音楽が好きなんだという表情が素晴らしかった。これまでファゴットは引き立て役の楽器と思っていたが、ソロの素晴らしさを実感した。感動をありがとうございました。
 
後半:
奥村智洋 (バイオリン)
 高校在学中の1984年、15歳の時に第53回日本音楽コンクールで第1位・増沢賞受賞。卒業後、ジュリアード音楽院に留学。1990年ワールド・マヨー・バイオリン・コンクール並びにアスペン・コンチェルト・コンクール(米)で優勝。1992年カール・フレッシュ国際バイオリン・コンクール(英)入賞。同時にパガニーニの演奏に対して特別賞受賞。1993年ナウムバーグ国際バイオリン・コンクール(米)で優勝し、全米各地のオーケストラと共演。これまでにスロヴァキア・フィルハーモニー管弦楽団、台北交響楽団、NHK交響楽団、オーケストラ・アンサンブル金沢等と共演。各地でリサイタルを行う。現在、国立音大学付属中学校、高等学校講師。
 
プログラム
・無伴奏バイオリンのための幻想曲 第7番 変ホ長調     テレマン作曲
・無伴奏バイオリンのための前奏曲とフーガ ハ短調      ヴェテェイ作曲
・無伴奏バイオリン・パルティータ 第2番 二短調        バッハ作曲
  BWV1004から「シャコンヌ」
 
*無伴奏のバイオリン演奏は演奏者の緊張が聴き手にも伝わってくる。趣味は撮り鉄とのことだが、本当に真面目に演奏に取り組んでいることが分かる。孤独が感じられる素晴らしい演奏だった。

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