2013年1月27日日曜日

平成24年度(第49回) 東京藝術大学大学院音楽研究科(修士課程) 学位審査会公開演奏会 オペラ 2013.1.30

平成25年1月30日(水)
東京藝術大学構内
 
 
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平成24年度
(第49回)

東京藝術大学大学院音楽研究科(修士課程)

学位審査会公開演奏会

2013年1月30日(水)
11:30

オペラ

奏楽堂


11:30 開始   奏楽堂

加藤 のぞみ(Carmen:カルメン)

G.Bizet 《Carnmen》
ビゼー: 《カルメン》

第一幕・第二幕・第四幕より
Don jose:ドン・ホセ             樋口 達哉
Coro:合唱                    声楽科学生有志

指揮/田島 亘祥  演出/粟國 淳  ピアノ/服部 容子

【演奏箇所】
~第1幕~
すると、ジプシーの女、カルメンが颯爽と登場する。若者達に囲まれ、その問いかけに陽気に答えながら、有名な「ハバネラ」を歌い始める。突き放したかと思えば気を引くような言葉を囁くといった具合に、ジプシー女の自由奔放な愛を歌う。
そんなカルメンに若者たちは釘付けだが、ホセだけは、気になりながらも彼女に背をむけて銃の手入れをしている。ハバネラを歌い終わると、一歩一歩ホセへ近づいてゆき、持っていた大きな花をホセの額に投げつけ、勢いよく走り去る。
~第2幕~
8ヶ月間営倉していたホセが刑期を終えてカルメンのもとへ戻ってくる。カルメンは逃がしてくれたお礼にと、カスタネットを使って踊り、歌ってホセをもてなす。しばらくすると軍隊の帰営のラッパが聞えてくる。ホセは「点呼に帰らなければいけない」と彼女に告げ、帰ろうとする。それにカルメンは激怒し、弁解するホセの言葉も聞こうとはしない。ホセは、自分のポケットから大切にとってあった、今はもうしおれてしまった花を取り出し、カルメンへの熱い愛を伝える「花の歌」を歌う。
カルメンは、「私を愛しているなら、どこまでも私についてくるはず!」と密輸仲間に加わることを求めるが、ホセは脱走兵になんてなれないと言う。最後は2人とも感情的になり、「永遠にさようなら!」と別れを言い合う。これまで上手くいっていた2人の関係に初めて亀裂が入る場面である。
~第4幕~
人々が闘牛場に移動し、静寂が訪れた広場へやつれ果てたホセが現れる。何を言っても、復縁を迫り全く引き下がらろうとしないホセに、カルメンは愛の証としてホセにもらった指輪を投げつける。これに激高したホセは、短剣でカルメンの胸を突き刺す。カルメンはホセの足元に崩れ、死に至る。

ーーー昼休みーーー
昼食は、大浦食堂で
日替定食 480円
 



 
卒業制作展の展示と鳩の集団

 
卒業制作展

 
美術学部入口

 
音楽学部入口



13:00 開始

平尾 悠(Lucia:ルチーア)

杉浦 隆大(Enrico:エンリーコ)

G.Donizetti 《Lucia di Lammermoor》
ドニゼッティ 《ランメルモールのルチーア》

第一部全一幕第二場ー第三場
第二部第一幕第二場
第二部第二幕第五場ー第六場
Normanno:ノルマンノ            吉田 伸昭
Raimondo:ライモンド            伊藤 純
Coro:合唱                   声楽科学生有志

指揮/上野 正博  演出/松本 重孝  ピアノ/村上 尊志  フルート/浅田 結希

【演奏箇所】

[第1部全1幕 第2場より No.2 シェーナとカヴァティーナ」

城の住人たちに捜索を命じ、1人残ったノルマンノのもとに、エンリーコがライモンドを引き連れてやって来る。彼は苛立っており、その原因はアシュトン家が窮地に立たされていること、敵エドガルドに対する怒り、とりわけルチーアが政略結婚を拒んでいることにあると語る。その苛立ちをライモンドが抑えようとするが、ノルマンノがそれを制し、ルチーアが恋をしているとエンリーコに報告する。さらにノルマンノは、その相手がエドガルドだという疑いがあると伝える。エンリーコは、ルチーアの恋と運命的とも言える疑いに怒りを露わにする。
捜索から戻った城の住人が、ルチーアの相手がエドガルドであったと報告する。疑いが事実となった今、エンリーコの怒りはますます膨らんでいき、ルチーアとエドガルドの恋を破滅させることを誓う。

[第2部第1幕 第2場より No.6 2重唱]

政略結婚当日、エンリーコとノルマンノは、エドガルドの手紙を偽造する。ルチーアにエドガルドとの恋を諦めさせ、アルトゥーロとの結婚に同意させるために、手紙にはエドガルドが他の女を愛している偽の事実が書かれている。
エンリーコの書斎にルチーアが入ってくる。ルチーアは間接的な表現で、自分を無理矢理結婚させようとしている兄に抗議を訴える。それに対してエンリーコは、エドガルドとの恋に対する怒りを胸から消したと話し、彼女にも彼との恋を諦めるようにと促す。
しかし、ルチーアはエドガルドと婚約したのだと告白する。エンリーコはその告白を制し、例の偽の手紙を彼女に渡す。その内容にルチーアは「死の瞬間がやってきたのです!」と嘆く。
するとアルトゥーロの到着を告げるラッパの音が聞こえてくる。「新婚の床を用意した」とエンリーコがルチーアに告げると、彼女は「私に墓を用意しているのです!」と叫ぶ。エンリーコはさらに、アシュトン家が窮地に立たせている状況を言い聞かせ、「もしお前が私を裏切れば、私の運命はもう終わりだ・・・」と脅しをかける。ルチーアは神に救いを求め、「私にとっては死が恵みなのです」と吐露する。エンリーコはアルトゥーロを迎えに行き、ルチーアはその場に立ち崩れる。

[第2部第2幕 第5場~第6場より No.14 シェーナとアリア]

「花婿アルトゥーロが血まみれで倒れており、傍には短剣を握りしめ、地で衣服が染まったルチーアが立っていた」というライモンドの報告に、大広間にいる全ての人々が恐れおののく中、ルチーアが姿を表す。
ルチーアはとつとつと「あの方の優しい声が、私の心を打ったのです・・・」とつぶやき始める。彼女は自分の世界をさまよっており、エドガルドとの恋、それに対する不安などをさらけ出していく。ついには、叶わなかったエドガルドとの結婚を幻の中で実現する。
そこへエンリーコが戻ってくる。惨状を知った彼はルチーアに怒りをぶつけようとするが、彼女が異常を来していることに気づく。ルチーアは兄をエドガルドだと思い込み、「確かに結婚誓約書にはサインはしたけれど、それは兄の策略のせいで、本当は、私はあなただけを視している。」と必死で気持ちを伝えようとする。彼女は最後、「地上に残すヴェール(自分の身体)に、苦い涙を注いでください。私は天国から、あなたのために祈りましょう。」と言って、その場に倒れる。

ーーー休憩10分ーーー

高梨 栄次郎(Riccardo:リッカルド)

G.Verdi 《Un Ballo in Maschera》
ヴェルディ 《仮面舞踏会》

第一幕・第三幕より
Renato:レナート                今尾 滋
Oscar:オスカル                 川上 茉莉絵
Samuel:サムエル                萩原 潤
Tom:トム                     氷見 健一郎
Giudice:判事                  志田 雄啓
Coro:合唱                    声楽科学生有志

指揮/松井 和彦  演出/直井 研二  ピアノ/森島 英子

【演奏箇所】

[第1幕第1場より]

貴族たちがリッカルドの起床を待っている。中にはリッカルドに恨みを持つ者もいて、暗殺の機会をうかがっている。リッカルドが登場し、嘆願書などを差し出させる。小姓オスカルがリッカルドに仮面舞踏会の招待状リストを渡す。リッカルドはそこにアメーリアの名を見つけて心をときめかせる。彼女は忠実な秘書官レナートの妻であった。リッカルド登場のアリア「陶酔の中で彼女に再び会うだろう」が歌われる。
リッカルドがアメーリアへ想いを馳せている所へ当のレナートが現れる。秘めた想いを悟られたのではないかとリッカルドは身構えるが、レナートはリッカルドの命を狙う陰謀があることを危惧していたのみであり、アリア「あなたに微笑みかける命に」を歌う。
主席判事が、ウルリカという女占い師を追放するための書状をリッカルドに提出する。判事はウルリカが素性妖しく、卑しい者であることを強調するが、オスカルは彼女が大層評判の占い師であると弁護する。そしてバラータ「土色の顔を星に向けて」を歌う(今回の演奏では繰り返し部分後半からの歌唱)。
リッカルドはウルリカに興味を持ち、皆を集めてそこに夜3時に変装して集まるよう告げ、自分も漁師の姿でそこに行くと宣言する。レナートやオスカル、暗殺者たちそれぞれの思惑が歌われ、この場が閉じられる。

[第3幕より]

リッカルドは自室で、アメーリアへの想いを断ち切ろうと葛藤しつつ、レナートと妻を共に故郷イングランドへ赴任させる書状にサインをする。そしてアリア「永久に君を失えば」を歌う。
オスカルが見知らぬ婦人(変奏したアメーリア)から預かった手紙を渡しに来る。そこには、これから開かれる仮面舞踏会でリッカルドの命を狙う者がいると書かれていた。しかし、その者達を逮捕して臆病者と言われるのをリッカルドは望まず、また舞踏会に出席するアメーリアと再び会えることの情熱から、迫りくる死を恐れずに自分も舞踏会へと向かう。

14:25頃 終了

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