2013年1月19日土曜日

相田麻純 メゾ・ソプラノ 博士後期課程学位審査演奏会 東京藝術大学 2013.2.19

平成25年2月19日(火)

*東京藝術大学奏楽堂にてロッシーニのオペラハイライト。しかし《ビアンカとファッリエーロ》というオペラはこれまで知らなかった。
相田さんは、学部2年の時にロッシーニの音楽と出会い、それから十年余り、ロッシーニの色々な作品に触れ、その音楽に魅了されてきたとのこと。それと同時に、ロッシーニの音楽を演奏する上での難しさも感じているらしい。その難しさとは、アジリタ歌唱の難しさらしい。
多くの歌い手には、ロッシーニのアジリタに対する苦手意識があるとのこと。一小節の中に多くの音符が並べられた譜面を目にすると、それらの音符をうまく処理しなくては、といった意識が芽生える。そして、その難しさにばかり気を取られていると、旋律が流れなくなってしまう。
相田さんは、「ロッシーニのアジリタには、ロッシーニの思い描く感情表現が詰まっている」と気づいたとのこと。ロッシーニは歌詞や音楽に沿って様々なアジリタを書き分けている。その為歌い手は、ただ技巧的なだけが印象に残る演奏ではなく、アジリタと共にある感情表現を歌に乗せていくべきだと考えています。
今回の《ビアンカとファッリエーロ》は、ロッシーニの作品の中でもひと際アジリタが多く散りばめられたもので、その技術的な難しさも他の作品とは一線を画しているとのこと。その作品に挑戦し、アジリタに込めたであろうロッシーニの想いを感じ、少しでも表現できるようしたいと意気込み。
素晴らしい舞台を愉しんだ。

相田麻純 メゾ・ソプラノ

博士後期課程学位審査演奏会

ロッシーニ作曲
《ビアンカとファッリエーロ》より
~オペラハイライト~

*初演:1819年・ミラノ・スカラ座、17世紀、ヴェネツィアの物語。本来は全2幕・上演時間約3時間。

指揮:佐藤宏充
演出:三輪えり花
ピアノ:村上尊志、山本恵利花
舞台監督:賀川祐之
衣裳:西原梨恵

ファッリエーロ(ヴェネツィアの将軍):相田麻純(在学中に安宅賞受賞、アカンサス音楽賞、および同声会賞受賞。第77回日本音楽コンクール入選。)・・・アルト
ビアンカ(コンタレーノの娘):藤井冴・・・ソプラノ
コンタレーノ(議員):吉田伸昭・・・テノール
カペッリオ(議員):薮内俊也・・・バリトン
コンスタンツァ(ビアンカの乳母):平山莉奈・・・ソプラノ
ピサーニ(三頭会議の書記官):大田翔・・・テノール
プリウリ(ヴェネツィアの総督):清水那由太・・・バリトン
合唱(テノール):川上晴央、澤井佑介、澤原行正、宮里直樹
合唱(バス):飯村泰志、高橋翔平、氷見健一郎、三神祐太郎
協力:藝大オペラ科/多田羅迪夫門下生
指導:多田羅迪夫

平成25年2月19日(火)
18時30分開演 (18時開場) 終演:20時5分

東京藝術大学音楽学部内奏楽堂

入場無料 全席自由



<演奏曲目>

第一幕

1.序曲

2.No.2 合唱とカヴァティーナ:「フファッリエーロ万歳~ヴェネツィアのために剣を握ったのは」

3.レチタティーボ:「今日こそは誇り高く」

  No.5 レチタティーボと二重唱:「別れるだって!~残酷な神が私達の愛に反対するのです」

~休憩~

第二幕

4.レチタティーボ:「怖いわ、ああ!」

  No.7 レチタティーボと二重唱:「君の名誉!~行くがいい・・・」

5.No.9ii,iii レチタティーボとアリア:「来なさい~どんなに残忍な一撃かをあなたは知らないのだ」

6.レチタティーボ:「いや、彼は犯人ではない」

  No.10 レチタティーボと四重唱:「女よ、お前は誰だ?~ 天よ、私の唇に霊感を与え」

銀座から京橋に向けて歩く
京橋 恵み屋
立ち食いそば屋
 

山形物産館で日本酒を買う
本醸造
「ささの舞」
 


八重洲を歩いていたら
「蔵王牧場 チーズもち」
をいただく
 

上野広小路に向かう道で
日本最初の喫茶店
「可否茶館(かひさかん)」跡地
 

実は三洋電気株式会社の看板が
もうすぐなくなるんだろう
時代は移り変わっていく
 
 

0 件のコメント: