平成24年10月7日(日)
新国立劇場中劇場に演劇『リチャード三世』を観に行く。
朝から雨。昼過ぎに劇場に着くまで雨模様。
新国立劇場では、2009年秋に『ヘンリー六世』を上演し、その充実した内容と雄大な規模が高い評価を得て、09年の演劇界の話題を独占したらしい。残念ながら当時は会社生活にどっぷりつかっており観ていない。残念。
そして今秋、その『ヘンリー六世』の続編『リチャード三世』が上演された。今回の上演では『ヘンリー六世』の出演者・スタッフが再集結。このような上演は日本では初とのこと。壮大な歴史絵巻がいよいよ最終章へと向かう。束の間の生の時間に命を賭けた人間たちの姿、数世代を経て繰り返された格闘の巨大なうねりがドラマティックに立ち上がっている。
舞台は中劇場を砂が多い、所々にあるマウンドはお墓を表しているらしい。真ん中に丸いステージがありそこで話が進む。奥に板の跳ね橋がありロンドン塔の入口になっているようだ。映像が使われたりいろいろ工夫がされている。
ものがたりは
三十年にわたる薔薇戦争を勝ち抜き王位についたヨーク家のエドワード四世。その弟、グロスター公リチャードは王位を狙い、次々と優位な継承者を破滅させ、対立する貴族たちを処刑、ロンドン市民たちの支持を得、ついにリチャード三世として即位する。が、絶頂期は長くは続かない。造反貴族たちがヘンリー五世の孫リッチモンド伯ヘンリー・チューダーの元に集結し反旗を翻す。反乱軍を率いたリッチモンドと王リチャードはボズワースの平原で激しく闘いを繰り広げ、リチャードは壮絶な最期を遂げる。
事前に松岡和子訳の文庫本を読んでいたのだが、ちょっとしか読んでいなかったので話についていくのが大変で反省。
しかし話は本当に面白いので楽しめた。チューダー朝の宣伝のためリチャード三世が悪者になっているが、必死に生きている男として見れば共感できる部分も多い。
B席3,150円、2階の真ん中での感激だったが大満足。
新国立劇場 演劇2012/2013シーズン
NEW NATIONAL THEATRE、 TOKYO 2012/2013 SEASON
リチャード三世
Richard Ⅲ
2012年10月3日(水)~21日(日)
October3~21,2012
新国立劇場中劇場〔PLAYHOUSE〕
NEW NATIONAL THEATRE、TOKYO〔PLAYHOUSE〕
作:ウィリアム・シェイクスピア
Written by William Shakespeare
翻訳:小田島雄志
Translated by Odashima Yushi
演出:鵜山仁
Directed by Uyama Hitoshi
主なキャスト
グロスター公リチャード、のちにリチャード三世:岡本健一(おかもと けんいち)
マーガレット:中嶋朋子(なかじま ともこ)
リッチモンド伯ヘンリー:浦井健治(うらい けんじ)
騎士ロバート・ブラッケンベリー/ヨークの大司教/イーリーの司教/神父クリストファー・アースウィック:勝部演之(かつべ のぶゆき)
スタンリー卿:立川三貴(たちかわ みつたか)
ヨーク侯爵夫人:倉野章子(くらの あきこ)
バッキンガム公:木下浩之(きのした ひろゆき)
エドワード四世:今井朋彦:(いまい ともひこ)
暗殺者2/騎士リチャード・ラトクリフ:吉村直(よしむら すなお)
市民2/枢機卿トマス・ハウチャー/大書人/ウィルトシャーの長官:青木和宣(あおき かずのり)
エリザベス:那須佐代子(なす さよこ)
市民2/騎士ジェームズ・ティレル:小長谷勝彦(こながや かつひこ)
アン:森万紀(もり まき)
リヴァーズ伯:清原達之(きよはら たつし)
ヘースティング卿:城全能成(しろぜん よしなり)
ロンドン市長/オクスフォード伯:関戸将志(せきと まさし)
市民3/ノーフォーク公:篠原正志(しのはら まさし)
暗殺者1:川辺邦弘(かわべ くにひろ)
騎士ウィリアム・ケーツビー:松角洋平(まつかど ようへい)
騎士ジェームズ・ブラント:津村雅之(つむら まさゆき)
クレランス公ジョージ:前田一世(まえだ いっせい)
ドーセット卿:浦野真介(うらの しんすけ)
使者:梶原航(かじわら わたる)
観劇前の昼食
オペラシティの丸亀製麺にて
カレーうどん
380円
オペラシティにも秋の気配が
新国立劇場中劇場にて
2009年上演時の『ヘンリー六世』舞台装置模型
今回の『リチャード三世』舞台装置模型
2004年/2007年上演
オペラ『ファルスタッフ』舞台装置模型
今日の上演時間は
13:00~16:40
予定
出演者の相関関係が掲示されている(部分)
2階より舞台を臨む
休憩時間にロビーを見たら
結婚式の写真撮影を行っていた
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