2012年10月24日水曜日

毎日新聞より「日本音コン:本選会 声楽部門 藤木さん1位」

毎日新聞より「日本音コン:本選会 声楽部門 藤木さん1位」
毎日新聞 2012年10月25日 東京朝刊

第81回日本音楽コンクール(毎日新聞社、NHK共催、特別協賛=三井物産、協賛=岩谷産業)の本選会シリーズ2日目は24日、東京オペラシティで声楽部門(歌曲)が行われ、パーセルの曲などにカウンターテナー(男声で女声の領域を歌う)の甘い魅力を聴かせた藤木大地さん(32)=ウィーン国立音大大学院=が優勝した。カウンターテナーが1位を得たのは同コンクール史上初めて。85人の応募から2度の予選を通過した9人が、自由に選んだ得意の歌曲を歌い、大島幾雄、松本美和子ら11氏が審査した。【梅津時比古】

 他の入賞・入選者は次の通り。(敬称略)
 ▽第2位 澤山晶子(34)=ソプラノ・伊パビア国立音楽院大学院▽第3位 松原友(33)=テノール・独ミュンヘン音大大学院修了▽入選 石井藍(35)=アルト・ウィーン国立音大卒、吉村華織(30)=ソプラノ・広島大卒、仲本博貴(31)=バリトン・ミュンヘン音大大学院修了、盛田麻央(28)=ソプラノ・パリ国立高等音楽院修士課程修了、湯川亜也子(29)=メゾソプラノ・国立音大大学院修了、八木寿子(34)=同・京都市立芸大大学院修了▽岩谷賞 松原友

藤木大地(32)=カウンターテナー(東京藝術大学卒業、ウィーン国立音楽大学大学院修士課程)
澤山晶子(34)=ソプラノ(武蔵野音楽大学卒業、イタリア・パビア国立音楽院大学院)
松原友(33)=テノール(東京藝術大学大学院修了、ミュンヘン音大大学院修了)

石井藍(35)=アルト(東邦音楽大学卒業、ウィーン国立音楽大学卒業)
吉村華織(30)=ソプラノ(広島大学卒業)
仲本博貴(31)=バリトン(沖縄県立芸術大学大学院修了、ミュンヘン音大大学院修了)
盛田麻央(28)=ソプラノ(国立音楽大学大学院修了、パリ国立高等音楽院修士課程修了)
湯川亜也子(29)=メゾソプラノ(国立音楽大学大学院博士後期課程修了)
八木寿子(34)=メゾソプラノ(京都市立藝術大学大学院修了)

日本音コン:本選会 声楽部門 宮崎市出身・藤木さん優勝 「父としていい仕事できた」 /宮崎
毎日新聞 2012年10月26日 地方版
 
 東京オペラシティで24日にあった第81回日本音楽コンクール本選会(毎日新聞社、NHK共催、三井物産特別協賛、岩谷産業協賛)の声楽部門で、宮崎市出身の藤木大地さん(32)が優勝。会場に友人らが駆けつけ、「自信はなかったが、仲間に喜んでもらえてうれしかった」と笑顔を見せた。
 宮崎市での中学時代に合唱部で歌の楽しさを知り、「心の声に従って」歌の道を志した。03年のデビュー以来テノールとして国内外で経験を積んできたが、歌手の妻ゆかさん(36)の提案もあり昨年からカウンターテナーに転向。半年間は新たな技術の習得に苦労しただけに、今回の優勝の喜びはひとしおだ。
 現在の活動拠点はウィーンで、来年はイタリアのボローニャ歌劇場への出演を予定している。欧州でキャリアを積む一方、日本でも活動の場を広げたいという。それは5月に長男結太(ゆうた)君が生まれたためでもある。「今回は父としていい仕事ができたかな」。笑顔を一層ほころばせた。【藤沢美由紀】
 
日本音コン:本選会 声楽部門2位に高岡市出身・澤山さん /富山
毎日新聞 2012年10月26日 地方版
 
 東京オペラシティで24日にあった第81回日本音楽コンクール本選会(毎日新聞社、NHK共催、三井物産特別協賛、岩谷産業協賛)の声楽部門で、高岡市出身の澤山晶子(あきこ)さん(34)が2位に入賞した。会場にいた家族や同郷の友人らに祝福され、「みんなに感謝を伝えたかったので良かった」と声を弾ませた。
 ソプラノ歌手の母圭子さん(65)のそばでいつも歌を聴いて育ち、自然に歌の道を志した。母と同じ武蔵野音大に進学し、2代で同じ師にも学んだ。「発声が大事」。物心ついてから言われ続けた基礎は今も常に心にある。
 大学卒業後イタリアに留学し、現在ミラノを拠点にヨーロッパ各地の劇場で活躍している。外国生活の中で「音楽を愛し、厳しくも温かい観客が多い」日本の環境の素晴らしさにも気付いた。「自分の声をどこまで表現できるか。国内外どこでも歌い続け、勉強していきたい」【藤沢美由紀】

日本音コン:本選会 声楽3位・岩谷賞 大阪市・松原友さん「歌の魅力、伝えたい」 /大阪
毎日新聞 2012年10月26日 地方版
 
 東京オペラシティで24日にあった第81回日本音楽コンクール本選会(毎日新聞社、NHK共催、三井物産特別協賛、岩谷産業協賛)の声楽部門で、大阪市在住の松原友さん(33)が3位に入賞した。観客の投票による「岩谷賞」も同時受賞し、「励みになる」と笑顔を見せた。
 10歳で同市の少年少女合唱団に入り、「自分には歌しかない」と府立夕陽丘高校音楽科に入学。東京芸術大大学院を修了するまでバリトンだったが、「より大きな可能性を感じて」留学したのを機にテノールに転向した。ミュンヘンとウィーンでの計6年間、声の出し方を模索し続け「最近ようやくテノールとしての一歩を踏み出し始めたばかり」と話す。
 現在は大阪を拠点に活動し、夕陽丘高校や同志社女子大で講師も務めている。「歌の魅力と学生の頃には分からなかった基礎の大切さを、若い人に伝え、ともに学んでいきたい」【藤沢美由紀】

 

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