平成24年10月7日(日)
17:00~17:50
新国立劇場中劇場
『リチャード三世』公演後
2階で観劇していたが終演後1階に移る
やはり2階とは舞台の印象が違う
出演者は、
岡本健一
鵜山仁
宮本慶子
司会は、中井美穂
客席は満席、すごい
最初は、宮田芸術監督から。
2009年に『ヘンリー六世』三部作を上演。9時間に渡る上演。そのとき若いリチャード三世を見ることによりリチャードが良く分かった。今回上演で来て嬉しい。
当時鵜山さんはこんな長いものいい加減にしろと言われると思い言えなかったが、岡本さんとかにやりたいと言ってもらいったりしてできるようになって嬉しい。
岡本さんからは、全部で12時間かかる上演なのでめったにないことなのでやりたいと思っていたとのこと。
岡本さんは、話があったから出たのだけれど、三部作が終わった楽屋でリチャードをやりたいと皆が言っていると言い張っていたが反応がなかった。しかし1年くらいたったらやることになって嬉しかった。リチャードは人のために戦っているという印象が強かった。今回は王冠をかぶるまでは面白かったが玉座に座った瞬間に面白くなくなった。
鵜山さん。人間は自分の思うようにはならない。
中井さん。今回のリチャードは悪党になりきっていないのでは。
岡本、リチャードは最後は夢の中で死んだことも分からないのでは。
前向きに生きて行こうというメッセージもある。
女性たちの呪いが凄い。皆家族を殺されていて呪っていく。
でも本当は子供自慢のエネルギーとも思える面がある。
今回のセットは、砂が目立つが。
鵜山さんは頭の中を話したがどうしてこうなったかは良く分からない。
客席が遠いのでやりにくかった。
何故ビニールがあるのかとか良く分からない。
本当は鏡をもっと使いたかったができなかったので映像を利用したりした。
台本を見ると台詞量が多い。ハムレットと同じようだが岡本さんはどうして覚えたのか?
岡本・・・稽古の1か月前くらいから読み込みを始める。稽古の1週間前くらいから1行ずつ覚え始める。そうすればだれでも覚えられる。今回は本当にひどい話。自分の場面しか知らない。人がリチャードのことを話している場面は聞かないようにしていた。傷つくから。リチャードの冠も傾いている。ヘンリーのカッコいい冠が良いのに。ヘンリー六世から作風が違っているのでは。紙芝居みたいにじっくりと説明をしている話。本当はリチャードは良い人間だったのでは。悪党の物語ではない印象。王になってからの筋書きは自分でできていなかったので寂しかったのでは。最後のシーンで紙とペンのシーンはカットしている。筋書きが書けなくなったことを暗示しているシーン。
リチャード三世がいたからこそ薔薇戦争が収束していく。そういう役回り。どちらが悪かったのか良く分からない。
マーガレットの預言が皆実現する。
最終場面で照明装置が降りてくるシーンがあったことに対する質問があったが、鵜山さんから劇はこれまでということを出したかった演出との説明。本当に邪魔に見えて何の意味があるのか不思議に思った。
本来リチャード先生は6時間程度上演に時間がかかるのをかなりはしょって上演しているとのこと。鵜山さんよりやはり凡庸な場面もあるので現在に合わせて変更は必要との説明。
グローブ座の模型
0 件のコメント:
コメントを投稿