2011.3.13 日経新聞
「大地震発生後、本格的な救援活動が開始されるまでには3日ほど見ておく必要があるといわれる。その間をしのぎ、避難所や自宅などで過ごすには、下記のリストにあるような「必需品」は不可欠。自宅から持ち出すかコンビニエンスストアなどで調達したい。「あると便利な品」一覧も参考にしてほしい。
被災地以外でも、親類や友人が被災した場合などに支援品を送るリストとしても活用できる。これを機に非常用持ち出し袋や防災用備蓄を用意してほしいし、すでにある家庭は中身を確認して補充したい。
食料は3日分は必需品。保存期間が長く、火を通さずに食べられるものが便利なため、缶詰、インスタントラーメン、乾パンが定番だ。「あると便利な品」の一覧にあるように、高カロリーのチョコレートは体力の消耗を防いでくれる。糖分補給はキャラメルもいい。水だけで戻せるアルファー化米も便利。調味料は軽い割に体力を保つ効果がある。
家屋に損傷がなく自宅で過ごす場合でも、ライフライン、特にガスは復旧が遅いこともあるため、カセットコンロがあると温かい食べ物が食べられる。紙コップや紙皿も重宝するはずだ。
飲料水は3日分、最低1人1日3リットルは必要だ。水以外では甘くない飲料がおすすめだ。
けがをしたり体調を崩すこともあるので、傷薬、胃腸薬、かぜ薬、消毒薬などは必需品。とげ抜きもあった方がいい。当然ながら、持病のある人は常用薬、女性は生理用品、赤ちゃんにはミルクや紙おむつは欠かせない。
懐中電灯や携帯ラジオは必携だが、交換用の乾電池も忘れないようにしたい。
日用品はちり紙、缶切り、マッチなど、衣類は毛布、下着など、貴重品は現金、印鑑、預金通帳などを忘れずに。トイレットペーパーはかさばらぬよう芯を抜いてつぶしておくのがコツだ。自動販売機などでの買い物に小銭は多い方がいい。
阪神大震災の経験者らに聞いてみると、意外に役立つ品も多い。キッチン用のラップは体に巻き付けると止血や防寒に役立つし、食器にかぶせて食べ終わったらラップだけ捨てれば、断水で食器が洗えなくても衛生的。粘着テープは散乱したガラス片などを取り除くのに有効だ。また眼鏡やコンタクトレンズが必要な人は、震災で眼鏡が割れたりした場合、前に使っていたものでもいいので予備の眼鏡があるといい。ライターも、できれば防風にすぐれたオイルライターが使いやすい。
■必需品
※総務省消防庁や内閣府が選定した災害時の非常持ち出し品リスト
◇食料品
インスタント食品、乾パン、缶詰
◇飲料水
3日分。目安は1人1日3リットル
◇医薬品
消毒液、傷薬、胃腸薬、かぜ薬、脱脂綿、ばんそうこう、包帯など
◇日用品
ちり紙、懐中電灯、ラジオ、電池、缶切り、ナイフ、マッチ、生理用品
◇衣類など
毛布、下着、セーターやジャンパー類、軍手など厚手の手袋、防災ずきん、ヘルメット
◇その他
現金、印鑑、預金通帳など。赤ちゃんのいる家ではミルク、ほ乳瓶、紙おむつ
■あると便利な品
◇食料品
アルファー化米(水だけで戻せる)
チョコレートやキャラメル(糖分補給)
調味料(塩:脱水防止、酢:疲労回復)
◇飲料
砂糖の少ない飲料(甘い飲料はのどが渇きやすくなるため)
◇医薬品など
とげ抜き、目薬など
◇日用品
ウエットティッシュ(止血、清浄など)
油性ペン(連絡、伝言など)
粘着テープ(散乱ガラス除去など)
タオル(止血、防寒など)
ビニールシート(防寒、防水など)
キッチン用ラップ(止血、防寒など)、アルミはく
ポリタンク(生活用水運搬、トイレなど)
ごみ袋(防水、荷物運搬など)
ライター(防寒、救助信号など)
スリッパ、洗面用具
使い捨てカイロ
カセットコンロ
紙コップ、紙皿
予備の眼鏡
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