2012年11月6日火曜日

新国立劇場小劇場「るつぼ」 アーサー・ミラー作 満員の観客

平成24年11月6日(火)
13:00~14:45

新国立劇場 小劇場



JAPAN MEETS・・・-現代劇の系譜をひもとくーⅦ

るつぼ

トミー賞受賞のアーサー・ミラー作品、
新国立劇場初登場

1953年にアメリカで初演された『るつぼ』は、17世紀末に実際に起きた魔女裁判に取材しながら、1950年代当時のアメリカ国内のマッカーシズムを痛烈に批判し社会現象ともなった作品。人間の多面性、多様な価値観を書くことで一つの真理に達する重厚な作品で、トニー賞を受賞。2001年の9.11同時多発テロ以降のアメリカの混乱した社会状況を映して再演され、大きな関心を呼んだ。
新国立劇場では初めて上演されるアーサー・ミラー作品を水谷八也が新たに翻訳、宮田慶子が深淵まで踏み込む演出で、社会における弱者と強者、群集心理によるパニック状態、そして一人の男がたった一人の少女に翻弄されていく姿を描いていく。

ものがたり
舞台は1692年、アメリカ・マサチューセッツ州セイラム、農夫プロクターは召使いの少女アビゲイルと不倫関係を持ってしまう。アビゲイルはプロクターを我がものにするため神の名のもと彼の妻を“魔女”と告発する。折しも村人の悪魔憑きへの恐怖や常日頃の相互不信と相まって、村には凄まじい魔女狩りの嵐が吹き荒れる。無実の人々が次々と逮捕、処刑されていく中でアビゲイルらは聖女として扱われていく・・・・・・。

*最初は筋書きがまどろっこしく感じたが、だんだん筋書きが分るにつれて芝居に引き込まれていった。プロテスタントのキリスト教に対する考え方が日本人とは違うのでその解釈に納得するまで時間がかかった。考えることが沢山ありちょっと長い芝居(休憩含め3時間45分)だが、見どころ多し。チケット料金も安いので時間があればもう一度見ようかなと思う。

作:アーサー・ミラー
翻訳:水谷八也
演出:宮田慶子

John Proctor ジョン・プロクター
池田博之 いけだ ひろゆき

Abigail Williams アビゲイル・ウィリアムズ
鈴木 杏 すずき あん

Tituba ティチューバ
田中利花 たなか りか

Giles Corey ジェイルズ・コーリィ
関時男 せき ときお

Thomas Putnam タマス・パットナム
木村靖司 きむら やすし

Revarend Samuel Parris サミュエル・パリス牧師
檀 臣幸 だん ともゆき

Reverend John Hale ジョン・ヘイル牧師
浅野雅博 あさの まさひろ

Mrs.Ann] Putnam Sarah Good アン・パットナム夫人 サラ・グッド
松熊つる松 まつくま つるまつ

Elizabeth Proctor エリザベス・プロクター
栗田桃子 くりた ももこ

Ezekiel Cheever エゼキエル・チーヴァー
佐川和正 さがわ かずまさ

Judge Hathorne ホーソン判事
亀田佳明 かめだ よしあき

Mary Warren メアリー・ウォレン
深谷実歩 ふかや みほ

Marshal Herrick ヘリック署長
武田桂 たけだ けい

Mercy Lewis マーシー・ルイス
日沼さくら ひぬま さくら

Hopkins ホプキンズ
チョウ・ヨンホ

Susanna Walcott スザンナ・ウォールコット
梨里杏 りりあ

Betty Parris ベティ・パリス
奥泉まきは おくいずみ まきば

Deputy Governor Danforth ダンフォース副総督
磯部勉 いそべ つとむ

Francis Nurse フランシス・ナース
戸井田稔 といだ みのる

Rebecca Nurse レベッカ・ナース
佐々木愛 ささき あい



 

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