2012年11月20日火曜日

毎日新聞・地方版より「ミュージック・音楽:学生音コン・北海道大会ピアノ部門 全国へ、6人が抱負 /北海道」

毎日新聞・地方版より「ミュージック・音楽:学生音コン・北海道大会ピアノ部門 全国へ、6人が抱負 /北海道」
毎日新聞 2012年11月19日 地方版
 
 今月3日に札幌市で開かれた第66回全日本学生音楽コンクール(毎日新聞社主催、NHK後援、ANA協賛)北海道大会ピアノ部門の本選で、小学校、中学校、高校の部で各2人、計6人が全国大会出場を決めた。ピアノ部門の全国大会は今月30日(高校の部)と、12月1日(小・中学の部)に横浜市のみなとみらいホールで開かれる。昨年度は高校の部で佐野峻司さん(札幌南高3年)が2位に入っており、今年も期待がもたれている。全国に挑む抱負を聞いた。
 
 ◆小学校の部
 
 ◇精いっぱい頑張る−−1位=中山拓樹さん(札幌伏見小6年)
 
 昨年度は本選で2位になり全国大会に出場し入選した。今年度は1位で全国大会に挑む。「全国大会はみんな音の質が高い。レベルが高いと感じたので勉強になりました。自分では分からないのですが、この1年で去年より良くなっていると周りから言われるので、全国では精いっぱい頑張ります」と抱負を語った。
 
 ◇初出場で楽しみ−−2位=西坂望さん(札幌西野第二小5年)
 
 「大会があった日は、昨年まで飼っていた犬の『ぐりな』の命日だったので、ぐりなのために楽しく弾いてやろうと思っていました。思っていた通りの演奏ができて良かったと思います」と話す。「全国大会に出るのは初めてなので、楽しみです。僕の演奏をみんなに聴いてもらいたい」
 
 ◆中学校の部
 
 ◇1位取り札幌に−−1位=竹沢勇人さん(札幌手稲中3年)
 
 小学校5年生の年に全国大会に出場し全国2位に入った実績を持つ。昨年度も北海道大会中学校の部2位で全国に進み、入選を果たした。今回で3度目の全国挑戦となる。「今年、短期間ですがイタリアに行って多くの先生に僕のピアノを聴いてもらいました。世界にはうまい人がたくさんいると感じると同時に、音楽の本当の楽しさが分かった気がします。昨年より内容の濃い練習ができたので、できれば全国1位を取って札幌に戻りたいと思っています」
 
 ◇全力尽くすだけ−−2位=渡辺彩乃さん(札幌山鼻中1年)
 
 昨年度の北海道大会小学校の部で惜しくも3位となり、全国大会出場を逃して悔し涙を流した。「今年は今まで積み重ねたことをしっかり生かして、ベストの演奏ができました。支えてくれた家族や先生、先輩に感謝しています」と全国出場を喜ぶ。まだ中学1年生。「全国大会では、自分でできることをできる限り行って、全力を尽くすだけです」
 
 ◆高校の部
 
 ◇個性どう出すか−−1位=片山柊さん(札幌大谷高1年)
 
中学2年の時に全国大会に出場し、全国1位に輝いた実績がある。全国大会出場は中学1年時と合わせて3度目になる。「全国大会には全国から個性的な人が集まってくるので、どうやって自分の個性を出せるかが課題になると思います」と全国での演奏を楽しみにしている。「8月にイタリアのペルージャでイタリアのオーケストラとコンチェルトをする経験をしました。将来の夢は作曲家になることなので、そのための勉強を始めます。今年が最後になるかもしれないので、精いっぱい演奏したい」
 
 ◇全力で戦いたい−−2位=新庄龍馬さん(札幌北高2年)
 
 「高校2年になったので、ピアノのコンクールも最後かなと思っていた。総まとめに近い気持ちで、いろいろな思いを込めて演奏しました」と全国出場を勝ち取った感想を語った。「全国大会出場まで勝ち上がってきた者には、みんなの期待に応える責任も伴うと思う。緊張するとは思いますが、全力で戦いたい」

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