2012年11月1日木曜日

2012年度 東京藝術大学 モーニング・コンサート 第10回 東紗衣:クラリネット、時田高宏:ピアノ

平成24年11月1日(木)
11:00~12:00

東京藝術大学奏楽堂



モーニング・コンサート 第10回

指揮:迫 昭嘉 Akiyoshi SAKO
東京藝術大学大学院及びミュンヘン音楽大学マイスタークラス修了。ジュネーブ国際コンクール最高位。ハエン国際ピアノコンクール優勝。ピアニストとして国内外で活動する一方、指揮者としても札響、群響、新日フィル、東京シティフィル、都響、神奈川フィル、名古屋フィル、京都市響、大阪センチュリー響、関西フィル、九響等を指揮して高く評価されるなど、この分野での動向にも注目が集まっている。東京藝術大学音楽学部教授。

演奏:藝大フィルハーモニア(東京藝術大学管弦楽研究部)
Geidai Philharmonia,Tokyo

*今日は天気も良く多くの聴衆で満員状態だった。前半のクラリネットの東さんも大きな拍手を貰っていたが、後半の時田さんは指揮の迫さんの愛弟子であり、素晴らしい演奏で大好評だった。
満足している観客が多かった。

(前半)

◆東 紗衣(4年) Sae Higashi
A.コープランド:クラリネット協奏曲
(演奏時間約17分)

プロフィール

1990年生まれ。兵庫県出身。兵庫県立西宮高等学校音楽科卒業。第23回宝塚ベガ音楽コンクール木管部門入選、第6回ヤングクラリネッティストコンクール第3位。C.ライスター、W.フックス、N.バルディルー、A.ダミアン、P.ベロー各氏のマスタークラスを受講。これまでにクラリネットを酒井舞子、鬼頭典子、鈴木豊人、磯部周平、十亀正司、山本正治の各氏に、室内楽を池田昭子、寺本義明、守山光三、十亀正司の各氏に師事。木管五重奏団ごもやまメンバー。現在、東京藝術大学音楽学部器楽科4年生在学中。来春より同大学院音楽研究科修士課程に進学予定。

*1900年にアメリカで生まれたアーロン・コープランドは90歳でこの世をさるまで、アメリカ音楽の発展に大きく貢献した一人。彼は50歳の時に、「スウィングの王様」としてその名を世間に轟かせていたジャズクラリネット奏者、ベニー・グッドマンの委嘱によって、このクラリネット協奏曲を作曲した。この曲の初演は、1950年11月6日、NYにて、グッドマンの独奏、フリッツ・ライナー指揮NBC響で行われた。
編成は原題にも記されている通り、弦楽オーケストラとハープ、ピアノ、そして独奏クラリネットが加わる。曲は大きく3つの部分に分けられ、それらは途切れることなく演奏される。

(後半)

◆時田高宏(3年) Takahiro Tokita
S.プロコフィエフ:ピアノ協奏曲 第3番 ハ長調 op.26
(演奏時間約30分)

プロフィール

1991年生まれ。東京都出身。
これまでにピアノを高宮瞳、永岡信幸、迫昭嘉の各氏に師事。
東京都立芸術高等学校を経て現在、東京藝術大学音楽学部3年に在学中。
2012年学内にて伊達メモリアル基金「アリアドネ・ムジカ賞」受賞。

*芸術分野において後発であったロシアは、20世紀に入るとディアギレフ率いる「バレエ・リュス」をはじめ、演劇、美術、舞踊などでヨーロッパに新風を巻き起こした。それを代表する作曲家がセルゲイ・プロコフィエフ(1891-1953)。多種多様な作品を残したが、自身が優れたピアニストであったため、とりわけピアノ作品において彼の音楽的特徴が顕著に現れている。
ピアノ協奏曲第3番は1911年にピアノ協奏曲第1番を書いているときから既に構想を練っている。しかし、活躍の場を求めてアメリカやヨーロッパを行き来していたため長い期間中断し、1921年にフランスのブルターニュで書き上げられた。生前から「もっとも美しい現代のピアノ協奏曲」と評され、20世紀音楽を代表する傑作に数えられている。

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