2012年11月15日木曜日

2012年度 東京藝術大学 モーニング・コンサート 第11回 田島花林:ホルン、田中李々:ヴァイオリン

平成24年11月15日(木)
11:00~12:05

モーニング・コンサート 第11回
東京藝術大学奏楽堂



*今日は天気も良く凄い人出。10:45分頃には整理券が無く入場順番待ちの列が長く続いていた。開始前に前列2列にその人たちが入場し、満席になった。来年からは有料化の方向だが、その方が良いと思う。当然学生は無料でも良い。
前半のホルンの協奏曲は珍しい。田島さんの演奏も大きな拍手。後半は、田中さんがブラームスのヴァイオリン協奏曲。熱演で演奏後大きな拍手と声援に沸いた。満足。

指揮:梅田 俊明 Toshiaki UMEDA
桐朋学園大学音楽学部卒業及び同研究科を修了。ウィーン国立大学に留学。指揮を小澤征爾、秋山和慶、尾高忠明、ジャン・フルネ、オトマール・スイトナー各氏に師事。国内外の主要オーケストラを指揮し、仙台フィルハーモニー管弦楽団・大阪センチュリー交響楽団・神奈川フィルハーモニー管弦楽団の指揮者、仙台フィルハーモニー管弦楽団常任指揮者を歴任。桐朋学園大学及び東京藝術大学非常勤講師。

演奏:藝大フィルハーモニア(東京藝術大学管弦研究部)

前半

◆田島花林(4年) Karin Tajima
G.ジェイコブ:ホルンと弦楽のための協奏曲
(演奏時間約20分)

1990年生まれ。埼玉県出身。埼玉県立芸術総合高等学校音楽科卒業。2011年サイトウ・キネン室内楽勉強会参加。同年、小澤征爾音楽塾中国公演参加。第29回日本管打楽器コンクール第5位入選。2012年安宅賞受賞。これまでにホルンを、須山芳博、守山光三、西條貴人、日高剛、伴野涼介の各氏に師事。現在、東京藝術大学音楽学部器楽科4年次在学中。

Gordon.Jacob (1895年~1984年)はイギリスの作曲家であり、吹奏楽曲の作曲や教育的な著書で知られている。同年代の作曲家のなかでは最も音楽的に保守的な一人。友達たちがロマン派を好むのに対して、より簡潔なバロックや古典派の音楽を好み、無調音楽やセリ―音楽の流行に直面しても、この美意識に固執した。
このホルン・コンチェルトは1951年5月8日にロンドンのヴィグモア・ホールにおいて、ホルンのD.Brainとリディック弦楽合奏団によって初演された。

後半

◆田中李々(4年) Riri Tanaka
J.ブラームス:ヴァイオリン協奏曲 二長調 Op.77
(演奏時間約41分)

1990年生まれ。埼玉県出身。
3歳より、スズキメソッドにてヴァイオリンを始める。
毎日新聞社主催、第61回全日本学生音楽コンクール中学生の部東京大会入選。
第12回大阪国際コンクールアンサンブル部門第一位。ガラコンサートにおいて神戸市長賞受賞。
東京藝術大学内において旧奏楽堂で行われた木曜コンサートに出演。
ジェラール・プーレ、コンスタンティ・クルカ等のマスタークラスを受講。
東京藝術大学音楽学部附属音楽高等学校を経て、現在、東京藝術大学音楽学部4年在学中。
これまでに、安田順子、桐山建志、塚原るり子、小川有紀子、矢嶋佳子の各氏に師事。
現在、山崎貴子、岡山潔の両氏に師事。
室内楽を、河野文昭、市坪俊彦、花崎淳生、加藤洋之、玉井菜採の各氏に師事。

19世紀ドイツを代表する作曲家の一人であるヨハネス・ブラームス(1833~1897)は、1878年に彼の唯一のヴァイオリン協奏曲であるこの曲を完成させた。ブラームスは、偶然にサラサーテのヴァイオリン協奏曲を耳にしたことをきっかけにこの曲を作曲したと言われている。作曲当初は4楽章構成で着想されていたが、ブラームスの大親友であったヴァイオリニストのヨアヒムに助言を求めたところ、ヨハヒムがこれに反対したため、ブラームスは中間の楽章をとりやめ、抒情的な一つの楽章に改めた。この他にもヨアヒムは、この曲の作曲に当たってヴァイオリン独特の高度な演奏技術や表現に関して、多くの助言を行った。
初演は、1879年にライプツィヒ、ゲヴァントハウスにおいてブラームス自身の指揮、ヨアヒムの独奏によって行われたが、「この曲は、ブラームスとヨアヒムの友情の木に宿った美しい果実だ」と評論家ハンスリックからも絶賛され、この初演は大成功を収めた。
心の底まで染み入るようなこの作品は、ベートーヴェン、メンデルスゾーンと並ぶ三大ヴァイオリン協奏曲の一つとされている。

開場前に奏楽堂の前に長い列が並ぶ
 

今日の昼食
東京藝術大学大浦食堂
日替わり定食 480円
 


 

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