2012年2月21日火曜日

博士学位(演奏)審査会 メゾソプラノ:小泉詠子

平成24年2月21日(火)
14:00~15:25

東京藝術大学 第6ホール

博士学位(演奏)審査会

メゾソプラノ 小泉詠子
ピアノ    千葉かほる

<博士号学位(演奏)審査会の開催にあたって>
~第1回博士リサイタルからこれまでの経緯~
第1回の博士リサイタルでは、本格的に取り組むべき作品を模索するということで、作曲家を一人に絞らずに、シャビエ・モンサルバヂェ(1912-2002)や、アルゼンチン人のカルロス・グアスタビーノ(1912-2000)、ホアキン・ロドリーゴ(1901-1999)の作品を取り上げ、スペイン歌曲の多様性について考察した。
第2回では、ロドリーゴの作品に研究余地を見出し、全プログラムを通じてロドリーゴの作品を取り上げた。同時に、博士課程における研究のテーマを、ロドリーゴの歌曲作品に絞ることにした。彼の歌曲作品は、その数の多さにも拘らず、これまで日本では文献がほとんど出版されていないし、また演奏機会も多いとは言えない。しかし、私自身、ロドリーゴの作品に芸術歌曲としての大きな魅力と可能性を感じたからである。
第3回では、最終年の学位審査会を前に、より多くのロドリーゴの歌曲作品を演奏として発表することが研究の助けになると考え、特別に開催させて頂いた。ドイツ語、フランス語、ラディーノ語、ガルシ語の歌詞を持つ作品や、フルート伴奏による歌曲などを取り上げた。
今回は、博士学位論文で研究対象とした《アントニオ・マチャードとともに》(1971)全10曲を中心に取り上げる。数あるロドリーゴの歌曲の中でも、1人の詩人の作品にこのように多くの付曲を施した例は他にない。作詞者のマチャードは、スペインを代表する高名な詩人の1人であり、詩の芸術性も高いと判断した。この作品は、70歳という人生の円熟期に入ったロドリーゴの、まさにスペイン・リートと呼ぶにふさわしい芸術歌曲集である。

プログラム

花嫁の賛歌(1934)
カッコウの歌(1937)
小唄(1950)

《2つの時代の歌》(1925~87)
カンティーガ(古謡)(1925)
フランスの少女のロマンセ(1928)
山の娘(フィノジョーサの牛飼い娘)(1928)
樹(1987)
どうしてお前をそう呼ぶか(1987)

《子どもに歌うための2つの歌》(1973)
白い子羊
静かに

~~~休憩(15分)~~~

《アントニオ・マチャードとともに》(1971)
前奏曲
私の心はあなたをじっと待つ
きみの声、きみの手
四月の朝

子どもたちは歌っていた
覚えているか?
牧場での祭り
まばゆき四月
ドゥエロ川の歌

小泉詠子
石川県出身。東京学芸大学卒業。東京藝術大学大学院修士課程修了、同大学院(後期)博士課程に在籍。二期会オペラ研修所マスタークラス第51期修了。修了時、優秀賞、奨励賞。第76回日本音楽コンクール(オペラ・アリア)第3位。二期会会員。

新宿からJRで上野駅に。
今上野公園は大改修中。
工事のため歩きにくい。
ホームレスの炊き出しの行列もいつもと違う場所で行われている。


スペイン歌曲はあまり歌われていない?ので
小泉さんは非常に貴重。
今日は第6ホールの上の段にピアノを置いて
歌われた。
昨日の澤江衣里さんは段の下だった。
色々個性的な印象。

演奏が終わり
谷中を散策する
吉田屋商店旧屋



有名な喫茶店


谷中霊園で
1本の梅が咲いていた


きれいな梅ですね


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