2012年2月27日月曜日

新国立劇場 国際連携プロジェクトⅣ オペラ『さまよえるオランダ人』トーク・セッション

平成24年2月27日(月)
18:30~20:10
◆新国立劇場オペラパレス・ホワイエ◆
新国立劇場 国際連携プロジェクトⅣ
オペラ『さまよえるオランダ人』とーぅ・セッション
演出家マティアス・フォン・シュテークマン×衣裳デザイナーひびのこづえ
~今だから語れる舞台創造の裏側~



~暗黒の海をさまようオランダ人を救う永遠の愛~
新国立劇場オペラ公演『さまよえるオランダ人』(ワーグナー作曲)。
2007年に初演された本プロダクションは、演出のマティアス・フォン・シュテークマンによる正統派のアプローチと、美術デザイナー堀尾幸男のスケール感たっぷりの舞台装置、衣装デザイナーひびのこづえの創造性溢れるコスチュームとのコラボが抜群のチームワークを発揮し、観客を魅了した。
5年ぶりの上演を記念して行われるシュテークマンとひびの両氏のトーク・セッション。

主にシュテークマン氏が『さまよえるオランダ人』の魅力や演出の狙いについて説明をしてくれた。
1843年がいかにオペラで画期的な工夫をしたかを。
映像で出だしのオランダ人の登場シーンを見せながら説明してくれた。
いくつかのシーンを題材にこのオペラの見どころを教えてくれた。
また合唱がすごく重みをもっているオペラであることも教えてくれた。
新国立劇場合唱団の素晴らしさを。
これだけ合唱が重要なオペラは他にないとのこと。
ワーグナーも合唱が大変なため、これ以降のオペラでは合唱を少なくしたらしい。
早くオペラを観たくなった。

□マティアス・フォン・シュテークマン(演出)
Mathias von Stegmann
ミュンヘン生まれ。バイロイト音楽祭やロイヤルオペラなどで演出補を経て、新国立劇場やヨーロッパでワーグナー、ヴェルディ、モーツァルトなどを演出。新国立劇場で子供のためのオペラ劇場『ジークフリートの冒険』の台本担当と演出を行う。同作は絶賛を博しウイーン国立劇場、チューリッヒのオペラハウスでも上演された。俳優としてメトロポリタン・オペラ『後宮からの逃走』でセリム・パシャを演じ、TVや映画分野ではドイツ語版の翻訳、演出。アニメ『シンプソン』のドイツ語版が好評。今後は新国立劇場の12年6月『ローエングリン』、ミンデンオペラ劇場の『トリスタンとイゾルデ』、バイロイトの2013年ワーグナー生誕記念公演『リエンツィ』(指揮はクリスティアン・ティーレマン)などの演出が予定されている。

□ひびのこづえ(衣裳デザイナー)
雑誌、ポスター、テレビコマーシャル、舞台(演劇・オペラ・ダンス)、映画、など幅広い分野でファッション・デザイナーと異なる視点で独自のコスチュームをつくり続けている。また多くのブランドへのデザイン提供や、個展、作品集、展示会、イベントやワークショップ、ウエブサイト等を通じて、多くのファンに師事されている。その活動の一部を紹介すると、数多くの野田秀樹演出作品、愛・地球博、映画「ゲゲゲの鬼太郎」、NHK教育テレビ「にほんごであそぼ」「ハピえいご」「からだであそぼ」、著名シンガーのPV・舞台への衣裳提供、「Tama Rivers~空飛ぶめだかの学校~」イベントプロデュース・パフォーマンス衣裳、数々の森山開次とのコラボレーション・パフォーマンス衣裳、等々。
東京藝術大学美術学部デザイン科卒業。夫は日比野克彦。

□蔵原順子(通訳)

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