2010年11月14日日曜日

備忘録 北朝鮮の現状

備忘録 北朝鮮の実情
 
「北朝鮮」(国交がないため、日本での略称)=「朝鮮民主主義人民共和国」
北朝鮮系の人は「共和国」と一般的に呼称
 
(1)政治体制
社会主義→金日成(キム・イルソン)、金正日(キム・ジョンイル)父子の独裁国家
  金日成(首領様):国家主席 (1994年死去)以後、国家主席のポスト廃止
  金正日(将軍様):国防委員長(軍を重視)、労働党総書記
金日成(金成柱キム・ソンジュ)1912年生まれ[各種の神話を捏造]
                             *日本の天皇制をモデルにしている
 1930年代末  東北抗日聯軍(中朝連合の抗日組織)に参加
           (民族を救う伝説の英雄キム・イルソン将軍の名前を使う)
 1941年   シベリアへ逃亡(1942年金正日(ユーラ)誕生)
           (抗日戦根拠地の白頭山の丸木小屋で生まれる←ウソ)
 1945年  ソ連により北朝鮮の指導者へ(33歳)(1948年朝鮮民主主義人民共和国成立)
 「主体(チュチェ)思想」:自立→実際は儒教的社会主義、独裁体制
                     →すべて金日成の指示がなければ出来ない
 
反対派は政治犯収容所へ
平壌(ピョンヤン)に住めるのは、エリート階級のみ(病人、身障者は地方へ追放)
平壌=国家のショー・ウインドウ
宣伝によって、北朝鮮は世界一の国だと教えられる(ラジオのチャンネルも固定)
1994金正日への「世襲」以後、軍事国家の体制が強まる「先軍政治」(兵力110万)
    金日成死去は核のせい
2008金正日、脳卒中で倒れる→以後、健康不安
    金正日の病気は核のせい
2010金正恩(キム・ジョンウン=金正日の3男)後継者に決定(青年大将)
  党中央軍事委員会副委員長、党中央委員、人民軍大将
 
(2)破綻した経済
元来は、北部は工業地帯、南部(韓国)は農業地帯
      韓国←1980年代後半に経済発展(アジアNIESへ)
経済統計は発表されない
無駄な巨大建造物(銅像、タワー、凱旋門、巨大なホテル(柳京ホテル105階))
      →無駄遣い、金父子の指示による計画の混乱
主体農法(指示された穀物しか植えられない、過大な生産目標)
      →ヤミ農地広がる、森林伐採→1995大洪水発生→飢餓
<経済改革への試み>
1984 合営法制定(外資との合弁企業設立可能)
1991 羅津、先鋒(羅先)に自由経済貿易地帯(中国に近い北東部)
         (1998 責任者処刑、現在は華僑経営のカジノのみ成功)
   2010 羅先開発計画(中国からの投資を呼び込もうとしている)
    *労働者のレベルは非常に高い
2002 新義州特別行政区(中国・丹東に隣接、北西部) 
   (初代長官・楊斌ヤン・ビン(中国系オランダ人)←中国により逮捕(脱税、詐欺))
2002 開城工業団地(韓国に隣接、南西部)
        (2005 稼働開始、2008 韓国政府担当者追放)
2002 金剛山観光特別区(韓国に隣接、南東部)
        (2008 韓国人観光客射殺事件、交流中断)
2002 経済改革実施(闇市場、闇ドル・レートの横行に対する対策)
     給与、物価を10~20倍へ 
     米などの配給制廃止→インフレへ(ただし市場は活性化した)
     1ドル=2.15ウォン→150ウォン(1/70切り下げ)
     (実際のレートは、06年で3,000ウォン)
2009 デノミネーション実施(100ウォン→新1ウォン)
     新札への交換限度額(旧札で10万ウォン→後に50万ウォン?)
     を設けることにより、
     新ドルレート:1ドル=100新ウォン(実際のレートは2010年で
     1,200~2,000新ウォン)
     ドルを持っている政府官僚など特権階級は、ぼろ儲け
  中国は北朝鮮に対し、中国のような改革開放政策実施を勧めている

(3)テロ国家
1983 ラングーン事件(現ミャンマー・ヤンゴンにおいて、韓国閣僚爆殺)
1087 大韓航空機爆破事件(中東帰りのビジネスマンが搭乗した航空機爆破)
     (バハレーンにおいて、日本人・蜂谷真由美を装った金賢姫キム・キョンヒを逮捕)
1996 北朝鮮工作員上陸・逃走事件(北潜水艦が故障、工作員上陸(11名自決、15人逃走))
潜水艦・工作船による韓国、日本への工作員上陸(誘拐、殺人、情報収集)
    人民武力省偵察総局・人民軍総参謀部作戦局など 特殊工作部隊10万人
兵器輸出、麻薬・覚せい剤販売、ニセ・タバコ販売、ニセ札印刷(外貨稼ぎ)
2008 米国、北朝鮮テロ国家指定解除(核検証計画受け入れに対する見返り)←疑問(米国大失敗)
2010 韓国哨戒艇天安撃沈事件(1999,2002,2009黄海での南北艦艇銃撃戦:北方限界線)
   北朝鮮:ミサイルと核の技術は進んでいる
 
(4)核開発疑惑
1993 NPT(核拡散防止条約)からの脱退宣言、IAEA(国際原子力エネルギー機関)
     の査察拒否→核開発疑惑発生→米、寧辺ヨンビョンの黒鉛炉への空爆を検討
1994 米朝合意文書調印(核問題解決、米朝関係改善)[直後に金日成、心臓発作で死去]
     KEDO(朝鮮半島エネルギー開発機構)発足(米韓日)→軽水炉2基、重油供与
1998 米、地下核施設発見(金倉里、泰川)→査察受け入れ、しかし何も見つからず(事前に撤去)
1998 テポドン・ミサイル実験、日本上陸通過(日本、射程内に入る)
2002 濃縮ウラン抽出を認める(その後、否定)→KEDO重油供給停止
             →寧辺、泰川の原子炉再稼働、IAEA監視員追放・監視カメラ撤去
2003 KEDO中断 6か国協議(米、中、朝、韓、日、露)開始:議長国は中国
2006 北朝鮮、地下核実験実施(核保有)
2008 交渉の結果、米国、北朝鮮テロ国家指定解除
     同時に、核検証計画に合意?(文書化に失敗したため、寧辺の核施設解体は行うも
     のの、核関連物質のサンプル(試料)採取に抵抗:寧辺以外の核開発の検証が出来
     ない)→以後、新たな対処が必要(オバマ政権の課題)
2009 「人工衛星打ち上げ」の名目で長距離弾道ミサイル試射、日本上空通過
2009 2回目の地下核実験実施
 
(5)積極外交
2000~2001 EU諸国、カナダを中心に次々と国交樹立(イタリア、英国、オランダなど)
2000 ARF(アセアン地域フォーラム)加盟
2008 年末 北朝鮮承認国160か国(未承認:米国、日本、フランス、バチカン、
     サウジアラビア、イスラエル・・・)
     南北双方を承認する国は156か国
 
(6)日朝関係
かつて、北朝鮮の最大の西側貿易相手は日本(全体的には、東側のソ連、中国が多かった)
1990年代 中国1位、日本2位、ロシアは減少
2002年より 中国1位、韓国2位、日本3位(2006年核実験に伴う経済制裁で2007年以降、貿易量激減:2007より日本の輸入は、ほぼゼロ、2009日本の輸出は2.6億円)
2008年には、中韓で北朝鮮の貿易総額の9割以上を占める
 日本の輸入:アサリ、カニ、マツタケ、紳士服など
 
貿易・投資は、全て在日朝鮮系企業によるもの(巨額の送金も)
             朝鮮総連(在日朝鮮人総連合会)24万人
日系商社(三井物産中心)には、「貿易代金未支払い問題」1970年代中頃より
     「500億~800億→利子が加わり、2002年には1,000億円(10億ドル))
これを解決するため「東アジア貿易研究会」を組織
 
2001 朝銀信用組合、不良債権問題で破綻(多くの架空口座←北朝鮮への献金?)
→朝鮮総連への強制捜査→約1兆4,000億円の公的資金投入
2002 長銀の受け皿:4信組(経営陣から朝鮮総連系役員排除)
ハナ信用組合(関東信越)、兵庫ひまわり信用組合(近畿)、京滋信用組合、ミレ信用組合
 
<国交正常化への動き>
1990 日朝国交正常化へ向けての三党共同宣言(自民党(金丸信)、社会党、朝鮮労働党)
  1992 「李恩恵(田口八重子)」問題で決裂(金賢姫の日本語教育係、日本人拉致疑惑)
 [1994 北朝鮮核問題に対する米朝合意文書調印]
1999 超党派代表団訪朝(社民党(村山富市)、自民党(野中広務)など)
 [2000 金大中韓国大統領の北朝鮮訪問=南北共同宣言]
2002 小泉首相訪朝、日朝平壌宣言
その後、拉致問題、核開発問題により、日朝交渉は停止 

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