2010年11月8日月曜日

期待の音大生によるアフタヌーンコンサート「宝生流能楽 舞囃子」


期待の音大生による
アフタヌーン コンサート
Afternoon Concert
 
2010年11月8日(月)
12:20~12:50
 
「宝生流能楽 舞囃子」
 
「八島(やしま)」
「玉葛(たまかずら)」
 
東京藝術大学
 
JTビル アートホール アフィニス
 
 
 
 
 
 
  
東京藝術大学
 
木谷哲也(きだにてつや) (シテ)
  宝生流シテ方。邦楽科能楽専攻三年。
葛野りさ(かどのりさ) (シテ)
  宝生流シテ方。邦楽科能楽専攻四年。
武田伊左(たけだいさ) (笛・地謡)
  宝生流シテ方。邦楽科能楽専攻二年。
藤井秋雅(ふじいしゅうが) (笛・地謡)
  宝生流シテ方。邦楽科能楽専攻二年。
石黒華由(いしぐろかゆ) (小鼓)
  幸流小鼓方。邦楽科能楽囃子専攻五年。
佃良太郎(つくだよしたろう) (大鼓)
  高安流大鼓方。平成十五年邦楽科能楽囃子専攻卒業。
田嵜甫(たさきはじめ) (地謡)
  宝生流シテ方。邦楽科能楽専攻四年。
岡田和磨(おかだかずま) (地謡)
  宝生流シテ方。邦楽科能楽専攻三年。
朝倉大輔(あさくらだいすけ) (地謡)
 
*舞囃子(まいばやし)とは
演目のクライマックスのみを演ずる、ダイジェスト版とも呼べる演能形式のこと。囃子方の演奏が入る。短時間で、最も面白い部分のみが観られるため初心者向き。イベントなどでは、この形式が用いられることが多々ある。通常、舞囃子では、面(おもて)も装束(しょうぞく)も用いず、シテは紋付袴(もんつきはかま)で登場する。
 
『八島(やしま)』
 木谷哲也(シテ) 武田伊左(笛) 石黒華由(小鼓) 佃良太郎(大鼓)
 田嵜甫 岡田和磨 朝倉大輔 藤井秋雅(地謡)
 
旅僧が一夜を借りた塩屋の主である老人が屋島合戦の故事を詳しく語る。老人は義経の化身だった。生前の姿で現れた義経の霊。死んでなお敵の平義経と対戦するうち、春の夜は明け、残るは岸吹く朝嵐だけであった。
 
『玉葛(たまかずら)』
 葛野りさ(シテ) 藤井秋雅(笛) 石黒華由(小鼓) 佃良太郎(大鼓)
 田嵜甫 岡田和磨 朝倉大輔 武田伊左(地謡)
 
この曲は「源氏物語」の玉葛の心を描いた曲である。シテ(主役)である玉葛の霊が旅僧の前に現れ、恋に悩む乱れ心、妄執にかられ苦悩する様を見せるが、これが懺悔となり、成仏する。
 
 今日は能が観たくて急遽JTホールに足を運ぶ。学生とはいえ長年研鑽を続けているため水準が高い。時間的にもそれぞれ約13分であり、最前列で楽しんだ。木谷さんのシテは声が良く通ったが、葛野さんは少し声が聞きづらかった。でも二人とも良かった。
 この年になると少しずつ邦楽にも親しみを持つようになった。
 能を無料で楽しめるのは本当にありがたい。

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