freetime: ピアノ三重奏の響き　～メンデルスゾーン晩年の大作に迫る～　東京藝術大学　長尾春花：ヴァイオリン、山本直輝：チェロ、栗田奈々子：ピアノ

2013年3月6日水曜日

ピアノ三重奏の響き　～メンデルスゾーン晩年の大作に迫る～　東京藝術大学　長尾春花：ヴァイオリン、山本直輝：チェロ、栗田奈々子：ピアノ

平成２５年３月５日（火）
１２：２０～１２：５０

期待の音大生によるアフターヌーンコンサート
Ａｆｔｅｒｎｏｏｎ　Ｃｏｎｃｅｒｔ

Ｏｐｅｎ　１２：００　Ｓｔａｒｔ　１２：２０

ＪＴホール

ーＶｏｌ．３５０－

ピアノ三重奏の響き
～メンデルスゾーン晩年の大作に迫る～

メンデルスゾーン
ピアノ三重奏曲　第２番　ハ短調　Ｏｐ．６６

東京藝術大学

長尾春花（ヴァイオリン）　山本直輝（チェロ）　栗田奈々子（ピアノ）

＊今日は客足が良く、早くから並んでいる人が多かった。席も殆ど埋まっているという大盛況。人気がある出演者。長尾春花のヴァイオリンも良いが、私なりに期待していたのは栗田奈々子。この大学院の１年間で素晴らしく成長したのではないか。今日の演奏でも情感を込めて弾く姿に引き込まれた。
藝大定期でトリを務めたグループで本当に満足した。

【メッセージ】
記念すべき３５０回目に出演させていただき、大変嬉しく感じております。共に学んで来た仲間と演奏できる喜びに満たされながら、メンデルスゾーンの情熱や溢れるロマンチシズムを、私達の若いエネルギーで表現したいと思います。

【Ｐｒｏｇｒａｍ　Ｎｏｔｅ】

フェリックス・メンデルスゾーン／ピアノ三重奏曲　第２番　ハ短調　Ｏｐ．６６
Ｆｅｌｉｘ　Ｍｅｎｄｅｌｓｓｏｈｎ／Ｐｉａｎｏ　Ｔｒｉｏ　Ｎｏ．２　ｉｎ　Ｃ　ｍｉｎｏｒ　Ｏｐ．６６

フェリックス・メンデルスゾーン（１８０９－１８４７）は、指揮者として当時忘れ去られていたＪ．Ｓ．バッハ（１６８５－１７５０）の『マタイ受難曲』を復活上演したり、ヴェートーヴェン（１７７０－１８２７）の弦楽四重奏曲の様式を自身の作品に取り入れたりするなど、バロック音楽や初期古典派音楽を研究し、深く尊敬していた。
そんな彼が１８４５年、３６歳の時に作曲した『ピアノ三重奏曲　第２番』には、「ベートーヴェンのハ短調」に通じるような激しい性格、終楽章の展開部におけるバッハのコラール《汝の御座の前に》の引用など、尊敬していた偉大な作曲家のエッセンスが盛り込まれている。また、メンデルスゾーンならではの洗練味や品格、幸福感のある伸びやかな旋律や豊かな和声感にも溢れ、彼の室内楽曲を代表する傑作となっている。

・・・演奏時間　約３０分

【Ｐｒｏｆｉｌｅｓ】

長尾　春花　（ヴァイオリン）　Ｈａｒｕｋａ　Ｎａｇａｏ
東京藝術大学音楽学部附属音楽高等学校を経て、東京藝術大学音楽学部弦楽科を首席で卒業、現在、東京藝術大学大学院音楽研究科修士課程１年に在学中。宗次ヴァイオリンコンクール第１位、日本音楽コンクール第１位、ロン＝ティボー国際音楽コンクール第５位、仙台国際音楽コンクール第３位、国内外のオーケストラと共演。ローム・ミュージックファンデーション奨学生。シンフォニエッタ静岡ソロコンサートマスター。

山本　直輝　（チェロ）　Ｎａｏｋｉ　Ｙａｍａｍｏｔｏ
１０歳よりチェロを始める。東京藝術大学音楽学部附属音楽高等学校を経て、現在、同大学４年に在学中。第１３回ＫＯＢＥ国際学生音楽コンクール弦楽器Ａ部門最優秀賞、兵庫県知事賞。第９回ビバホールチェロコンクール特別賞（井上賞）。第６５回全日本学生音楽コンクールチェロ部門大学の部第２位。大学内において、安宅賞受賞。ソリストとして、神戸市室内合奏団、藝大フィルハーモニアと協奏曲を共演。室内楽では、藝大プロジェクト、ＪＴが育てるアンサンブルシリーズ、藝大室内楽定期等の演奏会に出演。第２０回リゾナーレ室内楽セミナーにて、緑の風音楽賞受賞。これまでにチェロを松波恵子、植木昭雄、山崎伸子の各氏に師事。

栗田　奈々子　（ピアノ）　Ｎａｎａｋｏ　Ｋｕｒｉｔａ
東京藝術大学附属音楽高等学校、同大学を経て、東京藝術大学大学院修士課程１年に在学中。大学院ティーチングアシスタントを務める。第７７回日本音楽コンクール入選。第１９回ＡＢＣ新人コンサート、更にＡＢＣフレッシュコンサートに選出され出演。学内にて同声会賞。読売新人演奏会、藝大モーニングコンサート、藝大室内楽定期（第３８・３９回）等に出演。東京フィルハーモニー交響楽団、日本センチュリー交響楽団、藝大フィルハーモニアと共演。室内楽を伊藤恵、鈴木理恵子、玉井菜摘、青柳晋の各氏に、ピアノを寄島清美、國谷尊之、沼田宏行、エヴァ・ポヴォツカ、島田彩乃、迫昭嘉の各氏に師事。

東京ミッドタウン前の交差点