平成25年2月3日(日)
昨日よりも気温は下がったが
思ったより温かく感じる。
尾高忠明芸術監督による
オペラ・ラインアップ説明会を聴くために
新国立劇場に行く。
今日はオペラパレスでは
オペラ『愛の妙薬』を上演していた。
16時30分頃の終演に伴い
少しずつ観客が退出してくる。
アンケートを提出すると粗品を貰えたらしい。
16時47分頃からオペラパレスで
尾高忠明芸術監督によるオペラ・ラインアップ説明会が始まる。
司会は、松本志のぶ(フリーアナウンサー、元日本テレビアナウンサー)。
最初に、尾高監督より本当はイタリアオペラが好きでもっと多くのしたかったがシリアスな演目を求められていたので残念だったとの話から始まった。
本当は映画監督になりたかったとのこと。
ジンギスカンの秘密を撮りたかったとのこと。
新国立のオペラ芸術監督は断り続けていたが、若杉さんの病気などの影響で断りきれなく引き受けてもっと早くやめたかったが、結局4年続けることになった。更に4年延長してくれと言われたが、他の仕事が忙しいのと昨年病気のためオペラ指揮ができなかったなどの理由でおろさせてもっらた。東日本大震災の後は本当に寝る間もないほど忙しかった。予定していた歌手が来れなくなり代わりの歌手を必死に探した。本当に大変だった。
今年はワーグナーやヴェルディの記念の年だが、世界中で歌手の取り合いになる。3年ぐらい前から必死で抑えた。少しずるもして前年(去年)にワーグナーやピーター・ブリテンのオペラを演奏した。1年ずらすことにより世界的な歌手を抑えることができた。
新シーズンの幕開けは、ヴェルディ『リゴレット』の新演出から始める。前シーズンの幕開けは新演出であいということで先輩から強い非難を受けた。今度はそういうことはないだろう。
新国立劇場では倉庫の関係で古い舞台装置の保管があまりできていなくて再演のときに困ることが多かった。ヨーロッパの歌劇場では何十年前の舞台装置も保管されている。新国立劇場は15年位の歴史なのにもう棄てられている舞台装置が多い。残念だ。これからは残せるようにしてもらいたい。
本当は『椿姫』も含めてもっと多くのオペラを新演出でと思っていた。
モーツァルト『フィガロの結婚』、ビゼー『カルメン』、プッチーニ『蝶々夫人』などはいつでもやりたい演目だ。楽しんでいつでも見てもらいたいと思っている。
蝶々夫人の役は本当は日本人を考えていたが、少し若く本人のこれからも考えて残念ながら外国人になった。残念。
オッフェンバック『ホフマン物語』は楽しいのが良い。お勧めだ。
コルンゴルト『死の都』は名前が暗いが、エンターテイメントに富み、音楽が素晴らしい。本当に素晴らしいオペラだ。必ず観てもらいたい。ナチに演奏を止められていたのがあまり演奏されなくなった理由だ。
ベルク『ヴォツェリッゥ』は前回の演奏に観劇して是非もう一度再演したかった演目。何トンもの水を使うので大変だが、音楽的に本当に素晴らしい。
マスカーニ『カヴァレリア・ルスティカーナ』とレオンカヴァッロ『道化師』はこの組み合わせが一番だと思う。
(マリオ・デル=モナコの『道化師』での奇跡のカムバックに関するエピソードを披露する)
R.シュトラウス『アラベッラ』。この仕事は何度も関わっていた思い出の演目。青が色々ある。どきどきする演目。
演劇を良く知っている池辺晋一郎さんの『鹿鳴館』。日本のオペラをもっと外国に広めていきたい。
日本語とイタリア語などでは冠詞の使い方などで歌い方が違ってしまう。池辺さんなどは外国語に替えた場合用に作曲も工夫している。これからもっと頑張っていきたい。
本当は、年間15演目位できればと思っていた。
もっとオペラを身近にしたい。
中劇場をもう少し活用できればと考えていた。
17時30分頃終了。
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