2013年5月19日日曜日

新国立劇場にオペラ『ナブッコ』の初日を観に行く

平成25年5月19日(日)

新国立劇場のオペラパレスにヴェルディの『ナブッコ』初日を観に行った。


若きヴェルディの情熱みなぎる出世作。ダイナミックな愛情劇!


開場してホワイエに入り、ドアから中を見たらステージが明るい。なにやら高級ショッピングセンター風の風景が。かなりの人数が既にステージで動いている。かつて見たことのない演出か。

パンフレットによれば、
「いよいよ、その全貌が明らかに! 鬼才ヴィックによる世界でたったひとつの「ナブッコ」」
世界的な演出家ヴィックが「オペラにおける芸術形態の可能性を信じています。」と明言!「ナブッコ」の神髄に極限まで迫った、世界でたったひとつの「ナブッコ」が新国立劇場で誕生。この作品が持つ本質に刺激的な演出解釈で迫る。
旧訳聖書の「バビロン捕囚」を題材にとった本作品は、初演当時オーストリアの圧政下にあったイタリア人に熱烈に支持され、ヘブライ人が望郷の思いを歌う感動的な合唱曲「ゆけ、わが思いよ、黄金の翼にのって」は、イタリア第二の国家ともいわれ親しまれている。
いま、世界からも注目される公演。

現代に設定された舞台に最初は戸惑うもだんだん演出意図に引き込まれていった。
やはり「ゆけ、わが思いよ、黄金の翼にのって」は感動的。

「現代最強のヴェルディ歌手、ガッロ、コルネッティらが集結!」
タクトを握るのは、イタリアの名匠カリニャーニ。満を持しての新国立劇場初登場。
タイトルロールは、09年「オテロ」イアーゴ、11年「椿姫」ジェルモンなどで絶賛を博し、今、脂の乗り切ったガッロが初役で挑戦。
アビガイッレ役は、ミラノ・スカラ座、メトロポリタン歌劇場などで活躍するコルネッティが3月「アイーダ」アムネリス役に続き出演。
ザッカリーヤ役は、ウィーン国立歌劇場でも同役を歌ったロシア人バス、ゴルニー。
今や日本を代表するテノールのひとり樋口達哉がイズマエーレ役で出演にも注目。

【あらすじ】
バビロニア王ナブッコはイェルサレムを侵略しようとしている。ナブッコにはアビガイッレとフェネーナ2人の娘がいるが、アビガイッレはナブッコが奴隷に産ませた娘だった。イェルサレムの大祭司ザッカーリアはフェネーナを人質にとっていたが、フェネーナを愛するイェルサレム王の甥イズマエーレにより彼女は解放され、バビロニアは勝利を収める。自らを神と宣言したナブッコは稲妻に打たれ正気を失い、王座をアビガイッレに奪われる。アビガイッレは父を幽閉し、ヘブライ人とフェネーナの処刑を命じる。正気を取り戻したナブッコはヘブライの神に許しを乞い、フェネーナを救出、ヘブライ人を開放する。アビガイッレは許しを求めながら自害する。

〔新制作〕
ヴェルディ

ナブッコ

全4幕/イタリア語上演/字幕付
台本 テミストークレ・ソレーラ
作曲 ジョゼッペ・ヴェルディ

2013年5月19日(日) 14:00 開演

新国立劇場 オペラパレス



指揮:パオロ・カリニャーニ
演出:グラハム・ヴィック

美術・衣裳:ポール・ブラウン
照明:ヴォルフガング・ゲッベル
演出補:ヤコボ・スピレイ
振付:ロン・ハウエル
合唱指揮:三澤 洋史
音楽ヘッドコーチ:石坂宏
舞台監督:斉藤美穂

合唱:新国立劇場合唱団
管弦楽:東京フィルハーモニー交響楽団

芸術監督:尾高忠明

ナブッコ:ルチア・ガッロ
アビガイッレ:マリアンネ・コルネッティ
ザッカリーア:コンスタンティン・ゴルニー
イズマエーレ:樋口達哉
フェネーナ:谷口睦美
アンナ:安藤芙美子
アブダッロ:内山信吾
ベルの祭司長:妻屋秀和

カヴァー:
成田博之(ナブッコ)
出来田三智子(アビガイッレ)
妻屋秀和(ザッカリーア)
内山信吾(イズマエーレ)
中島郁子(フェネーナ)
佐藤路子(アンナ)
大久保憲(アブダッロ)
斉木健詞(ベルの祭司長)

開演前のホワイエ
 

休憩中のホワイエ
奥の2階ではイタリア大使館関係?の懇親が
 
 
終演後のホワイエでは
珍しくパーティ準備が

 
終演後の外は少し天気が悪くなっていた


 

0 件のコメント: