2012年4月29日日曜日

2012.4.28 CHANEL Pygmalion Days 坂下忠弘(バリトン)、河野絋子(ピアノ)

平成24年4月28日(土)
今日は昨日と違い、24,5度に気温が上がり
春爛漫の気候
銀座の街角も春らしいたたずまい


今日のコンサートが行われるCHANELのビル前


銀座通りは土曜日も歩行者天国


有楽町マルイ前も春らしい



2012.4.28 CHANEL Pygmalion Days

坂下忠弘(バリトン)
河野絋子(ピアノ)

演奏曲目

トスティ/Tosti
♪セレナータ
♪四月
♪四月の夜に
♪理想
♪暁が影を隔てて

<休憩5分>

フォーレ/Faure
♪愛の夢
♪秘密
♪愛の唄

ベートーヴェン/Beethoven
♪アデライーデ

リヒャルト シュトラウス/R.Strauss
♪セレナーデ

*坂下さんは甘い感じの好青年。河野さんは春らしい薄い軽やかなドレスで笑顔の素敵なお嬢さん。良い雰囲気でスタート。坂下さんの本音トークを交えての楽しいひと時。

前半はトスティの甘い歌曲から。トスティは、近代イタリア歌曲の創始者として知られる作曲家であり、声楽教師。オペラ以外の分野はほとんど顧みられなかったオペラ全盛の時代において、それまで歌曲といえば民謡が主流だったイタリア歌曲を芸術歌曲の水準まで引き上げた。

トスティの代表作のひとつと言われている、「四月」を始めとして情感あふれる歌いぶりだった。今回は夜の唄、恋人へと語りかける愛の唄を集めたコンサート。

休憩を挟んで、次はフォーレの歌曲。フォーレはトスティの1つ年上だが殆ど同じ時期に活躍したフランスの作曲家。生涯に渡って歌曲の作曲を続け、100曲以上に及ぶ作品を残している。
特に「愛の唄」がシャンソン風で印象的。
一休みして、次はベートーヴェンの歌曲。ベートーヴェンの歌曲は珍しいが、「アデライーデ」は緻密な構成で、静かに感情の高ぶりが表現されている美しい愛の曲。
最後はR.シュトラウスの「セレナーデ」。技術的難易度が高く、シュトラウスの歌曲の中でも最も人気の高い曲のひとつ。

夜の曲中心の演目で、感情を込めた歌い方が印象的。
アンコールは一転して朝の唄との説明。エネルギッシュな歌い方で本来の魅力が良く出ていた。最後は大きな拍手で満足を表す。

今日が1回目のコンサートで、6月以降後5回のコンサートがあるらしい。今日は若干緊張気味だったが、これから更に魅力が出てくるだろう。

河野さんの笑顔が魅力的。当然演奏も良いが。

プロフィール
坂下 忠弘 Tadahiro Sakashita Baritono
桐朋学園大学音楽学部声楽科卒業。同大学研究科3年修了。2008年オランダ・アムステルダム短期留学を経て、第53期二期会オペラ研修所マスタークラス修了。第9回中田喜直記念コンクール大賞(第1位)および中田喜直賞受賞。旧奏楽堂日本歌曲コンクール第22回歌唱部門入選。二期会会員。

河野絋子 Hiroko Kohno Piano
桐朋女子高等学校音楽科、桐朋学園大学を経て、同大学研究科を修了。2007年より二年間、桐朋学園大学声楽科の嘱託演奏員として勤務。現在、二期会オペラ研修所ピアニスト。



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