2012年7月14日土曜日

新進気鋭のヴァイオリニストの登場! 鈴木舞:ヴァイオリン、實川風:ピアノ

平成24年7月13日(金)
丸の内トラストシティ
ランチタイムコンサート

<第67回>
鈴木舞:ヴァイオリン
實川風:ピアノ

新進気鋭のヴァイオリニストの登場!

12:10~13:00
丸の内トラストタワーN館1Fロビー

東京藝大を卒業したばかりで現在はスイス・ローザンヌで研鑽を積んでいる
鈴木舞と表現力豊かな東京藝大同級生の實川風の二人に期待して
聴いていたが、鈴木舞の表現力が豊かになったのに感激した。
「チャールダッシュ」では会場を歩き回って聴衆にサービスするなど
プロ演奏者として成長している。
コンサートの後半は大きな拍手が鳴りやまなかった。
7月22日にはこの二人が成田市でデュオリサイタルを行うが
入場料5000円。今日は無料で楽しませてもらった。
本当に素晴らしい演奏だった。


PROGRAM
エドワード・エルガー:愛の挨拶
*この曲は、イギリスの作曲家、エルガーによって作曲され、自身のピアノの生徒であったキャロラインとの婚約記念に贈られました。微笑みかけるような優しいメロディーが印象的。

セルゲイ・プロコフィエフ:5つのメロディーより
Ⅱ.Lento,ma non troppo
Ⅳ.Allegretto leggero e scherzando
*激動の時代のロシアに生まれたプロコフィエフは、ロシア革命後の1918年、アメリカに亡命しました。道中三か月ほど日本に滞在し、日本の音楽や文化に少なからず影響を受けたと言われています。“5つのメロディー”からも、その影響がうかがえます。

リリー・ブーランジェ:夜想曲
*パリの音楽一家に生まれたリリー・ブーランジェは、若い時から頭角を現し、彼女が偉大な作曲家になることを誰もが確信していました。しかし生まれつき病弱だったリリーは、24歳で世を去ってしまいます。18歳の時に作曲されたこの夜想曲は、儚い夢を見ているような、神秘的な雰囲気を持っています。

フレデリック・ショパン/ナタン・ミルシュタイン:夜想曲 遺作
*この夜想曲は、ポーランドのピアノの詩人、ショパンによって作曲され、ウクライナ出身のユダヤ系ヴァイオリニスト、ナタン・ミルシュタインによってヴァイオリンとピアノの為に編曲されました。そのあまりに有名で憂いに満ちたメロディーからは、涙が頬を伝う情景が目に浮かぶようです。

モーリス・ラヴェル:ツィガーヌ
*フランスの作曲家ラヴェルは、1875年にフランスとスペインにまたがるバスク地方に生まれ、そこではロマが生活の場を置いていました。ラヴェルが49歳の時に完成されたこの作品は、非常に技巧的であるだけではなく、題名の“Tzigane”がフランス語でロマ(ジプシー)という意味を持つことからもわかるように、ロマの音楽に由来する濃い民族性を持っています。

パブロ・サラセーテ:ツィゴイネルワイゼン
*スペインのバスク生まれのヴァイオリニスト兼作曲家、サラサーテは、自身の技巧を披露するために、自らヴァイオリンのための華やかな作品を多数作曲しました。その中でも有名な作品の一つであるツィゴイネルワイゼンは、「ロマの歌」という意味を持ち、そのメロディーからは、定住せずに自然とともに生き、少数民族として迫害を受けてきたロマの、やるせない怒りや嘆き、そして所々に鳥の声も聞こえてきます。

ウィットーリオ・モンティ:チャルダッシュ
*イタリアの作曲家、モンティによって作曲されたこの作品は、ハンガリー語で「酒場風」という意味を持ちます。もともとマンドリンの為に書かれた作品ですが、様々な楽器の為に編曲され、広く親しまれてきました。19世紀にはヨーロッパで大流行を極め、ウィーン宮廷は一時、チャールダッシュ禁止令を公布したほでであると伝えられています。

(アンコール)
あり

PROFILE
鈴木舞
1989年神奈川県出身。4歳より本人の意思でヴァイオリンを始める。2003年全日本学生音楽コンクール東京大会中学生の部第2位。2005年第6回大阪国際音楽コンクール一般の部第1位、全部門グランプリ受賞、大阪府知事賞、ジャーナリスト賞。2006年、高校2年生で第75回日本音楽コンクール第2位。翌年第13回チャイコフスキー国際コンクールにトヨタスカラシップを得て参加、最年少セミファイナリストとなる。2009年ABC音楽振興会新人オーディションに合格。2011年第4回アンリ・マルトー国際コンクールファイナリスト、アンリ・マルトー最優秀演奏賞を受賞。東京藝術大学附属高校を経て同大学を卒業、現在はスイス、ローザンヌで研鑽を積みながら国内外各地でリサイタルやコンサートに出演。2012年3月には、宮内庁桃華楽堂にて御前演奏会に出演した。2012年、シャネル ピグマリオンデイズ アーティスト。ハイフェッツの愛弟子であった、清水高師、ピエール・アモイヤル各氏に師事。

實川風
1989年千葉県生まれ。東京藝術大学音楽学部附属音楽高等学校・東京藝術大学をともに首席で卒業し、現在同大学音楽研究科に在籍。第31回ピティナ・ピアノコンペティション全国決勝大会特級銅賞・聴衆賞(2007年)・第77回日本音楽コンクールピアノ部門第3位・第4回名古屋国際音楽コンクール第1位(ともに2008年)など、コンクールにおける上位入賞多数。2011年Chanel Pygmaliondays参加アーティスト。2012年、学内にて、安宅賞・アカンサス賞・大賀典雄賞・同声会賞を受賞。

丸の内トラストタワーN館1Fロビー


日本橋高島屋


今日の昼食
「よもだそば」にて
よもぎそば(冷やし)
360円

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