2012年6月19日火曜日

紫陽花の花さくころ 奥村喜美子:ソプラノ、篠宮久徳:ピアノ伴奏

平成24年6月19日(火)

新宿三井ビルディング
「55癒しの指定席」
ランチタイムコンサート


第288回
紫陽花の花咲くころ
2012年6月19日(火)
新宿三井ビル Lb階

Aプログラム 12:05~(約20分)
1.市の花屋
深尾須磨子作詞/高田三郎作曲
*パリの下町の小さな花屋。太った女主人はお客に気さくに話しかける。下町の情景が生き生きと謳われる。
2.くちなし
高野喜久雄作詞/高田三郎作曲
*庭の片隅に父が植えたくちなしが今年も実がついた。何気ない自然の流れに宇宙の神秘、自然の恵みを知る。
3.サルビア
堀内幸枝作詞/中田喜直作曲
*サルビアの赤い花が女心を強烈に写し、女の情念、嫉妬、熱情を歌う。
4.藤の花
大木実作詞/團伊玖磨作曲
*淡い色彩の花。忘れることのできない恋人への想いがふと思い出されてくる。もうあれから幾年も過ぎながら。
5.紫陽花
北山冬一郎作詞/團伊玖磨作曲
*七月の太陽の目もくらむような情熱で求めることとめぐり合うことの出来ない切ない想いと期待。
6.ドレッタの夢
プッチーニ作曲 歌劇「つばめ」より
*パリの豪華なサロンでのパーティーで「ドレッタという娘の金では買えない真の恋」について歌われる。
7.歌に生き 恋に生き
プッチーニ作曲 歌劇「トスカ」より
*深い信仰と共に芸術に生きてきたのに、なぜつらい運命をお与えになるのですかと、神に訴えかける。

Bプログラム 12:35~ (約20分)
1.おごそかなこの広間よ
ワーグナー作曲 歌劇「タンホイザー」より
*愛するタンホイザーに久しぶりに会える喜びと歌合戦が開かれる聖なる歌の殿堂を讃える気持ちを率直に歌う。
2.あわて床屋
北原白秋作詞/山田耕筰作曲(岩川智子編作)
*カニの床屋、兎の客のユーモラスな童謡。あわて者のカニの失敗と兎の怒りを転調を繰り返して表現する。
3.うぬぼれ鏡
小黒恵子作詞/平井康三郎作曲
*中年にさしかかった女性の心理が歌われる。ユーモア、洒落っ気、皮肉がエレガントな雰囲気をかもし出す。
4.私に残された幸せは(マリエッタのアリア)
コルンゴールド作曲 歌劇「死の都」より
*亡き妻の思いに浸るパウルが妻によく似た踊り子マリエッタに出会い、現実と夢が交差する幻想的な世界を描く。
5.さぁ 急いでこちらへ!
ニコラィ作曲 歌劇「ウィンザーの陽気な女房たち」より
*ファルスタッフを懲らしめようと、誘いにのったふりをする。少しのいたずらは人生に薬味を加えてくれる。

*奥村喜美子さんの歌声は素晴らしかった。高い声が良い。

プロフィール
奥村喜美子 おくむら きみこ ソプラノ
東京音楽大学声楽演奏家コース卒業。同大学研究科修了。ハンブルク音楽院を最優秀の成績で卒業。帰国後、リサイタルを開催し、オペラでは「カルメン」フラスキータ、「蝶々夫人」蝶々さん、「不思議の国のアリス」白うさぎ、「魔笛」侍女1、2、「外套」ジョルジェッタなどに出演。昨年は震災遺児へのチャリティーコンサートを開催。現在、日本声楽アカデミー会員。東京室内歌劇場会員。

篠宮久徳 しのみや ひさのり ピアノ
東京音楽大学卒業。同大学院修了。卒業演奏会に出演、在学中特待生奨学金を授与される。主に歌曲伴奏者、オペラピアニストとしてこれまでに多くのプロジェクトに関わり研鑽を積む。現在ではリサイタルやレコーディング、歌曲の初演等も手がけている。国際芸術連盟において最優秀共演者賞を、2010年中田喜直記念コンクールで三浦洋一賞を受賞。現在東京音楽大学伴奏助手。


演奏が終わるころから少しずつ雨が


昼食は都庁32階食堂で600円


我が家の紫陽花

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