平成24年6月14日(木)
11:00~11:50
東京藝術大学奏楽堂
モーニングコンサート 第6回
指揮:高関健
演奏:藝大フィルハーモニー
前半
◆山中淳史(4年) Atsushi Yamanaka
山中淳史:ジャングル(演奏時間約12分)
1990年、愛知県岡崎市生まれ。7歳よりピアノを、16歳より作曲を始める。第7回TIAA全日本作曲家コンクール作曲部門一般の部にて第3位を受賞。主な作品に「フンパブンパ」「風に寄せて」「ファンキーモンキー」「繁殖装置 Ⅰ・Ⅱ」がある。2011年7月には、黒川侑(Vn.)、北村朋幹(Pf.)両氏のデュオリサイタル(岡山、大阪、京都)にて「断続」が取り上げられ、同年12月には、「Rag Time」(委嘱:黒川侑)が初演された。
活動は作曲にとどまらず、ヴァイオリニストの漆原啓子氏や、シンガーソングライター矢野顕子氏との共演をはじめ、新曲の初演も数多く行うなど、ピアニストとしての活動も幅広く、昨年6月に行われた公開レッスンでは、ヴァイオリニストのイヴリー・ギトリス氏に絶賛された。現在、作曲を安良岡章夫、糀場富美子各氏に、ピアノを白石光隆、菊地裕介、清水くるみ各氏に師事。東京藝術大学音楽学部4年に在学中。
「ジャングル」については、
幼い頃からの大きな夢だったオーケストラ作品の作曲に当たり、このタイトルがまず漠然と頭に浮かんだとのこと。“生命力あふれる音”を目標として作曲したとのこと。
気難しい曲かと思ったけれどなかなか楽しい印象だった。才能あふれる若者に期待したい。
後半
◆山本直輝(4年) Naoki Yamamoto
D.ショスタコーヴィチ:チェロ協奏曲 第1番 変ホ長調 op.107
(演奏時間約30分)
兵庫県神戸市出身。10歳よりチェロを始める。第5回泉の森ジュニアチェロコンクール中学生の部銅賞。第3回KOBE国際学生音楽コンクール弦楽器A部門最優秀賞、兵庫県知事賞。第9回ビバホールチェロコンクール特別賞(井上賞)。第65回全日本学生音楽コンクールチェロ部門大学の部第2位。大学内において、安宅賞受賞。
サイトウキネン室内楽勉強会、小澤征爾音楽塾オーケストラ、MCOアカデミーに参加。2010年神戸市室内合奏団とハイドンの協奏曲を共演。
室内楽では、学内にてハイドンの弦楽四重奏曲の全曲録音企画に参加したほか、「藝大プロジェクト」「JTが育てるアンサンブル・シリーズ」「藝大室内楽定期」等の演奏会に出演。第20回リゾナーレ室内楽セミナーにて、緑の風音楽賞受賞。
これまでにチェロを松波恵子、植木昭雄、山崎伸子の各氏に師事。東京藝術大学音楽学部附属音楽高等学校を経て、現在同大学4年在学中。
ショスタコーヴィチのチェロ協奏曲第1番は、1959年スターリンが死没し、ソビエト文化が自由化に向かう時期に書かれた。ロストポーヴィチが独奏を務めたプロコフィエフの「交響的協奏曲」を聴いたショスタコーヴィチが、その曲と演奏に創造的衝動を受けて書き上げられたのがこの曲で、チェロの名技が存分に生かされている一方、内面的な深さも兼ね備え、皮肉や諧謼といった要素も随所に顔をのぞかせる。また、主要主題などでホルンが活躍するのも特徴的である。
奏楽堂に向かう
奏楽堂の前
奏楽堂の中
パイプオルガンが見える
上野公園から東京国立博物館を見る
0 件のコメント:
コメントを投稿