【美×劇】ー滅びゆくものに託した美意識ーⅠ
朱雀家の滅亡
新国立劇場 小劇場
2011年9月20日(火)-10月10日(月・祝日)
作:三島由紀夫
演出:宮田慶子
出演:國村隼
香寿たつき
柴本幸
木村了
近藤芳正
チケット料金(税込)A席6300円 B席3150円
美術:池田ともゆき
照明:室伏生大
音響:上田好生
衣裳:半田悦子
演出助手:松森望宏
舞台監督:澁谷嘉久
芸術監督:宮田慶子
主催:新国立劇場
三島晩年の名作、美しく滅びゆく、ある華族の物語。
2011/2012シーズンのオープニング三作品は、シリーズ「【美×劇】ー滅びゆくものに託した美意識ー」。その第一弾として「朱雀家の滅亡」を上演いたします。
ギリシャ悲劇の名作、エウリビデスの『ヘラクレス』をベースに、太平洋戦争末期のある華族の滅亡を描く三島由紀夫晩年の名作をお贈りします。
盲目的なまでに「国家」や「天皇」へ忠誠心を捧げることを信条とする男、その一方で対照的に現実を生き、愛し、生身をさらけ出す女が織りなす壮大な滅びの物語が、三島の流麗な文体にのせて描かれます。
ものがたり
時は、太平洋戦争末期。古くは天皇家に琵琶奏者として仕えていた朱雀家。
この名門侯爵家の当主、朱雀経隆は、専横な振る舞いを続ける首相を天皇のために失脚させたのち、
自らも辞職して宮中より帰還する。息子の経広は、女中おれいや婚約者璃津子の反対を押し切って出征を願い出て、
叔父宍戸光康とおれいの説得も甲斐なく戦地へ赴き戦死してしまう。
おれいは、経広を無為に死に追いやった経隆を責め、彼の死を嘆き悲しむが……
忠誠心とは、国家や大義とはいったい何なのか、ある華族の崩壊を通して問いかける。
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