2011年7月26日火曜日

新国立劇場 演劇 「天守物語」 案内

【美×劇】ー滅びゆくものに託した美意識ーⅢ

平成23年度(66回)文化庁芸術祭主催公演

天守物語

作:泉鏡花
演出:白井晃

出演:
篠井英介
平岡祐太
奥村佳惠
村岡希美

関秀人
関戸将志
坂元健児

栗田麗
鳴海由子
小見美幸
岡野真那美
冠野智美
浅場万矢
飛鳥井みや
津村雅之
今國雅彦
稲葉俊一
早川友博
関佑太
遠藤広太
平良あきら

小林勝也
田根楽子
江波杏子

音楽:三宅純
美術:小竹信節
照明:齋藤茂男
音響:井上正弘
衣裳:太田雅公
ヘアメイク:川端富生
振付:康本雅子
殺陣:渥美博
演出助手:河合範子
舞台監督:藤崎遊

芸術監督:宮田慶子

新国立劇場 中劇場

2011年11月5日(土)~20日(日)
チケット料金(税込)
S席 7,350円
A席 5,250円
B席 3,150円

鏡花円熟期の傑作、夢幻世界で繰り広げられる清冽な愛を描く

シリーズ「【美×劇】ー滅びゆくものに託した美意識ー」の第3弾は『天守物語』を取り上げます。
1917年に発表された泉鏡花の『天守物語』は圧倒的な言葉の魅力で夢幻の世界を描き、
それまでも新派、映画、歌舞伎、オペラなど様々な形で上演されてきました。
播州姫路の白鷺城に棲む美しい妖怪・富姫と、若く凛々しい鷹匠・図書之助との恋物語。
大正の新時代を迎えて円熟期に入った鏡花の戯曲の中でも、永井荷風や芥川龍之介ら反自然主義作家の
熱烈な支持のもとに、その個性をいかんなく発揮した傑作です。
細やかで丁寧な演出と、独自のスタイルに定評のある白井晃を演出に迎え、
2011年秋、中劇場に新たな『天守物語』の世界が誕生します。

ものがたり

舞台は姫路、白鷺城。この天守閣には百年来魔界の者たちが住む。ある日、天守夫人・富姫の元へ亀姫が訪れ楽しいひと時を過ごす。そこへ城主・播磨守が鷹狩りから戻ってくる。播磨守自慢の白鷹をすっかり気に入った亀姫のために富姫はそこへ飛んできた白鷹を捕らえて進呈する。日はとっぷりと暮れ、富姫が一人獅子頭の前に佇んでいるところへ播磨守の鷹匠・姫川図書之助(ずしょのすけ)が現れる。この若者は白鷹を逃がしたために切腹させられるところ、だれも恐れて登ろうとしない天守に白鷹の行方を捜しにいけば一命を助けようといわれたと語る。富姫は心がまっすぐで凛々しい図書之助を一目で気に入り、二人は恋に落ちるが・・・。

0 件のコメント: