平成23年7月14日(木)
NHK509スタジオにて公開収録
放送予定:平成23年8月20日(土) NHK-FM 19:20~21:00
前半はホルンの濱地宗さん。現在東京藝術大学大学院在籍だが、神奈川フィルハーモニー管弦楽団契約団員として月20日活躍しているとのこと。プロとして演奏活動をしていくのは本当に大変らしい。ホルンは演奏が難しく正しい音程が出ているか常に緊張感を持って演奏しているとのこと。オーケストラの要として大事なポジション。これからも応援したくなるキャラクターである。
後半はピアノの原田英代さん。夫はロシア生まれのドイツ人とのこと。演奏技術だけでなく曲目の解釈を深く行い内面から溢れ出す音の響きが素晴らしい。孤独なシューベルトの「寄り添う」感覚を大事にした解釈。流石シューベルトの連続演奏を行っただけある。また朗読付きコンサートの実績からジョルジュ・サンドと別れた頃に作曲されたショパンの曲。マリー・ダグーとリストの愛を解釈したリストの曲。私とは誰かをテーマとしたリストの曲。と素晴らしい演奏に本当に興奮した。やはり若い演奏者ではここまで深い演奏は出来ない。大満足。
ロマン派の時代は電気も無く当然テレビも無かったがその時代を理解しようとして約5年間黒い森で生活して人間的に深みを得たらしい。素晴らしい。
Program
~前半~
濱地宗 (はまじ かなめ):ホルン
大室晃子 (おおむろ あきこ):ピアノ
♩ディベルティメント:フランセ作曲
♩ノクターン:フランツ・シュトラウス作曲
♩JAPAN:ヴィターリ・ブヤノフスキー作曲
♩ポエム:ボリス・アニシモフ作曲
~後半~
原田英代 (はらだ ひでよ):ピアノ
♩即興曲 変イ長調 作品142 第2:シューベルト作曲
♩ワルツ 嬰ハ短調 作品64 第2:ショパン作曲
♩慰め 第2番 ホ長調:リスト作曲
♩「巡礼の年 第1年 スイス」から オーバーマンの谷:リスト作曲
※原田さんは収録2日前に帰国したとのこと。女子サッカーワールドカップで日本がドイツに勝った日。コンサートの打ち上げを行っていたら、ドイツが負けたとの情報が入り、途端にドイツ人の態度が変わり不機嫌になったとのこと。
収録の最後に
フレーズ アラ ミノの8、9月のテーマを加羽沢美濃が演奏
♩庭の千草(アイルランド民謡)
プロフィール
濱地宗:ホルン
宮城県出身。2008年第77回日本音楽コンクール・ホルン部門第3位。2009年第26回日本管打楽器コンクール・ホルン部門第2位。2010年第8回東京音楽コンクール金管部門第2位。東京藝術大学卒業。現在、東京藝術大学大学院研究科在籍中。神奈川フィルハーモニー管弦楽団契約団員。煮豆部門ブラスアンサンブルメンバー。
大室晃子:ピアノ
東京藝術大学音楽学部附属音楽高等学校、東京藝術大学、同大学院を経て渡独。ブライブルク音楽学校、シュツットガルト音楽・表象大学大学院に学び首席で卒業、同時に国家ソロ演奏家資格を最優秀の成績で取得。現在、東京藝術大学非常勤講師。
原田英代:ピアノ
東京藝術大学卒業。同大学院修了。シュツットガルト音楽大学大学院修了。ウイーン国立音楽大学大学院、モスクワ音楽院等でも研鑽を積む。1984年ジュネーブ国際コンクール第2位(1位なし)。1991年シューベルト国際ピアノ・コンクール(独)第1位。ウイーン現代音楽コンクール第2位。2003年より10回にわたるシューベルト・チクルス(連続演奏会)を開始し、去年完結した。ソロの他、室内楽や朗読付きコンサートにも積極的に取り組む。現在、日本と欧米を行き来しながら世界各地で活躍。
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