平成24年5月7日(月)
18:30~20:20
新国立劇場 国際連携プロジェクトⅤ
オペラ『ローエングリン~伝統と新しさ~』
トーク・セッション
新国立劇場 オペラパレス・ホワイエにて
案内文より
「1997年の開場記念公演から15年を経て、ワーグナー珠玉の名作「ローエングリン」の新制作上演がいよいよ来月1日に初日を迎えます。
今日は、演出のマティアス・フォン・シュテークマン氏と、美術・衣裳のロザリエ氏をお招きして、「ローエングリン」舞台創造の裏側や作品の見どころ、またロザリエ氏のこれまでの作品もご紹介いたします。
新国立劇場「さまよえるオランダ人」「魔弾の射手」で正統的な演出を踏襲しながらも、作品の随所に新しい息吹を取り入れてきたシュテークマン氏と、バイロイト音楽祭「ニーベルングの指輪」の美術・衣裳を担い、近年は光のアート作品でも高評価を得ているロザリエ氏。お二人のトークをたっぷりとお楽しみください。」
トークは、主に「ローエングリン」の見どころや役どころを分かりやすく説明してくれた。なぜ今回の美術・衣裳となったのかを説明してくれたが、残念ながら今まだお見せできないとのこと。言葉だけでの説明だったが、代わりに1994年から98年にかけてのバイロイト音楽祭での「ニーべリングの指輪」でのロザリエ氏の仕事ぶりを写真と映像で分かりやすく説明してくれた。この仕事にはシュテークマン氏も演出助手として関係しているとのこと。
バイロイト音楽祭の映像の著作権の関係で今日のトークセッションはネット中継がなかったとのこと。会場に行って良かった。
プロフィール
□マティアス・フォン・シュテークマン(演出)
Matthias von Stegmann
ミュンヘン生まれ。バイロイト音楽祭やロイヤルオペラなどで演出補を経て、新国立劇場やヨーロッパでワーグナー、ヴェルディ、モーツァルトなどを演出。新国立劇場でワーグナーのこどものためのオペラ劇場「ジーグフリートの冒険」のテキストと演出。同作は絶賛を博しウイーン国立劇場、チューリッヒのオペラハウスでも上演された。俳優としてメトロポリタン・オペラ「後宮からの逃走」でセリム・パシャを演じ、TVや映画部門ではドイツ語版の翻訳、演出。「シンプソン」ドイツ語版が好評。今後の予定はミンデンオペラ劇場の「トリスタンとイゾルデ」。バイロイトの2013年ワーグナー生誕記念公演「リエンツィ」、指揮はクリスティアン・ティーレマン。
□ロザリエ(美術・衣裳)
rosakie
1953年シュトゥットガルト生まれ。シュトゥットガルト大学でドイツ文学と歴史を学んだ後、シュトゥットガルト芸術アカデミーで絵画、ドローイング、舞台美術などを学ぶ。79年よりフリーのデザイナー。
アーチストとして数多くのギャラリーや美術館で展覧会を開く。カールスルーエ・アート・アンド・メディアセンターでは常設のライト・インスタレーションが見られる。
81年からヨーロッパ各地の劇場や歌劇場で舞台美術と衣装デザインを手がける。94年から98年までバイロイト音楽祭で「ニーベルングの指輪」の舞台美術と衣装デザインを担当。
これまでにオペラでは他に「イドメネオ」、「魔笛」、「コジ・ファン・トゥッテ」、「ノルマ」、「トリスタンとイゾルデ」、「サロメ」、「エレクトラ」、「影のない女」など、演劇では「真夏の夜の夢」、「嵐」、「ファウスト」など、バレエでは「くるみ割り人形」、「火の鳥」などを手がけており、他にも映画など各ジャンルで現代作品を含め、幅広く活躍している。
通訳:蔵原順子(くらはら かずこ)
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