2012年5月25日金曜日

梅村知世(ピアノ) 丸の内トラストシティ ランチタイムコンサート

平成24年5月25日(金)

丸の内トラストシティのランチタイムコンサートに行く。
朝から曇っていたが、お昼頃からしとしとと降り始めた。
余り天気が良くない。

11時過ぎに会場に行く。暫くすると梅村さんが登場しリハーサルが始まる。
白いブラウスに黒いスカートという清楚な衣装で好感を持つ。
髪型がプロフィールの写真と違っているので少し印象が違う。
20分くらいでリハーサルは終わる。

今日のランチタイムコンサートのキャッチコピーは、
「ピティナ・ピアノコンペティション特級グランプリの梅村知世が登場!」
期待して聴くことにする。

MARUNOUCHI TRUST CITY
LUNCH TIME CONCERT

丸の内トラストシティ
ランチタイムコンサート

<第58回>
梅村知世(ピアノ)

12:10~13:00/入場無料
丸の内トラストタワーN館1Fロビー

PROGRAM

♪ベートーヴェン:ピアノソナタ第31番 変イ長調 Op.110
*彼の後期のピアノソナタの代表作のひとつ。叙情性を色濃く持つ作品。

♪ドビュッシー:エチュード「オクターブのために」
*~ドビュッシー生誕150年記念~
「楽しげに、興奮して、自由なリズムで」演奏されるこの作品は、オクターブの音程を駆使し、フレーズの長さや音色が頻繁に変化する。

♪リスト:巡礼の年「スイス」より オーベルマンの谷
*文学作品「オーベルマン」の主人公の青年が、内面的な心の動きとともにスイスの自然の中をさまよい歩く様子をもとに作曲された。この曲は人生における絶望と希望の両方を表現している。冒頭は孤独感が支配した蔭欝なメロディーが流れるが、突如天から希望の光が差し込む。そしてオクターブを多用した長大なレチタティーヴォが激しい感情と葛藤を表現するが、それが過ぎると幸福感に満ちた旋律が転調して再び現れ、それがついには確信に満ちたものとなって一気に曲を締めくくる。

♪シューマン=リスト:献呈
*ロベルト=シューマンが、クララ=シューマンとの結婚前夜に書いた「ミルテの花」の歌曲集の第1曲。クララへの愛が全力でこの曲に注がれ、その曲をヴィルトオーゾでよく知られるリストが編曲し、華やかなものとなっている。

♪スクリャービン:ピアノソナタ第4番 嬰へ長調 Op.30
*序奏の役割でもある第1楽章は、けだるさがただよい、スクリャービン独特の官能的で神秘的な響きを醸し出す。第2楽章はそのまま切れ目なくアタッカで演奏され、シンコペーションを多用した軽快なリズムは躍動感に溢れている。「飛翔」を表現しているこの楽章は、めまぐるしく場面を変え、クライマックスのコーダではfffの和音が燃え立つ。

最後はアンコールを求める拍手が鳴ったが、時間の関係でアンコールはなかった。

PROFILE

梅村知世(ピアノ)
4歳からヤマハにてピアノを始める。岡山県立岡山城東高等学校を経て、東京藝術大学音楽学部器楽科ピアノ専攻を首席で卒業。在学中に大学内でアリアドネムジカ賞を受賞。卒業時にアカンサス音楽賞、安宅賞、大賀典雄賞、同声会賞、三菱地所賞を受賞。現在東京藝術大学大学院修士課程2年に在籍。
第38回山陽学生音楽コンクール中学生の部第1位。第58回全日本学生音楽コンクール大阪大会高校の部第1位。第29回ピティナ・ピアノコンペティション、G級全国決勝大会金賞・東京都知事賞・讀賣新聞社賞・ヒノキ賞・王子賞・洗足学園前田賞受賞。第78回日本音楽コンクール入賞。
2010年、第34回ピティナ・ピアノコンペティション、特級全国決勝大会グランプリ及び聴衆賞を受賞し、併せて文部科学大臣賞、讀賣新聞社賞、王子ホール賞、東京シティ・フィル賞受賞。ポーランド国際音楽祭にてコンチェルトやリサイタルに出演。第12回岡山芸術文化賞グランプリ受賞し、岡山県から表彰を受ける。2012年、第14回ピネローネ国際コンクール(イタリア)にて第4位。アメリカにてリサイタルに出演。
円光寺雅彦、岩村力、高関健、飯守泰次郎各氏など日本を代表する指揮者とともに、東京交響楽団、東京フィル、東京シティ・フィル、岡山フィルなどと多数共演。また、藝大モーニングコンサート、新卒業演奏会に出演し藝大フィルハーモニアと共演。これまでに、北島公彦、クラウディオ・ソアレス、伊藤恵、ガブリエル・タッキーノ、室内楽を伊藤恵、藤森亮一、松本和将、鈴木理恵子各氏に師事。

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