2012年5月12日土曜日

東京文化会館 モーニングコンサート 岸本萌乃加:ヴァイオリン

平成24年5月11日(金)
東京文化会館
モーニングコンサート
Vol.59
11:00-12:10
東京文化会館 小ホール

岸本萌乃加(ヴァイオリン)
KISHIMOTO Honoka,Violin
*第9回東京音楽コンクール弦楽部門第1位
森夕希子(ピアノ)
MORI Yukiko,Piano

PROGRAM
モーツァルト(1756-1791)
ヴァイオリン・ソナタ ト長調 K.301
第1楽章 Allegro con spirito
第2楽章 Allegro

グリーグ(1843-1907)
ヴァイオリン・ソナタ第3番 ハ短調 op.45
第1楽章 Allegro molto ed appassionato
第2楽章 Alleretto espressivo alla Romanza
第3楽章 Allegro animato

シマノフスキ(1882-1937)
夜想曲とタランテラ op.28

(アンコール)
アイルランド民謡(クライスラー編曲)
ロンドンデリーの歌



10時30分開場だが、その5分前くらいには当日券が売れ切れとなった。
東京藝術大学1年生の岸本萌乃加が赤系のドレスで若々しい演奏。伴奏の森夕希子さんは、明るく岸本さんを支える演奏で好感を持てた。
1曲目は、明るくさわやかなモーツァルトのヴァイオリンソナタK.301。岸本さんがモーニングコンサートにふさわしい曲として選んだという事です。携帯の着信音にも使われているらしい。どこかで聴いたことがあるような曲。
2曲目は、岸本さんが一度弾いてみたかったというグリーグのソナタ3番。約25分の大曲を素晴らしく弾き切った。第1楽章が終わったところで一部の客が拍手をしそうになったのは愛嬌か。
3曲目は、技術的にも体力的?にも大変な曲を弾き切る。森さんのピアノのサポートが素晴らしい。
アンコールは、岸本さんから普段なかなか会えない父親へのプレゼントとして、父親がいつも歌っているという「ロンドンデリーの歌」。
満員の客からの盛大な拍手で演奏は終わった。

PROFILE
岸本萌乃加 (ヴァイオリン) KISHIMOTO Honoka,Violin
1994年生まれ。岡山県出身。
2006年 
第7回大阪国際音楽コンクール弦楽器部門Age-J 第2位。
2008年
第10回日本演奏家コンクール弦楽器部門中学生の部全国大会第1位。
第62回全日本学生音楽コンクールバイオリン部門中学生の部大阪大会第2位。
2009年
第11回日本演奏家コンクール弦楽器部門高校の部全国大会第1位。
第63回全日本学生音楽コンクールバイオリン部門高校の部大阪大会第1位。
2010年
第20回日本クラシック音楽コンクールヴァイオリン部門高校の部(女子)第1位グランプリ。
2011年
第3回宗次エンジェルヴァイオリンコンクール第3位及び聴衆賞。
NPO法人イエローエンジェルより1831年製プレッセンドを貸与される。
第9回東京音楽コンクール弦楽部門第1位。
第5回横浜国際音楽コンクール弦楽部門高校の部第1位及びジェラール・プーレ賞及びグランプリ受賞。

「佐渡裕とスーパーキッズ・オーケストラ 第2期、3期」に参加。
現在、東京藝術大学音楽学部器楽科1年在学中。
第2期エコール・ジェラール・プーレ特待生(アール・エ・クレアシオン主催)。
公益財団法人ローム・ミュージックファンデーション2012年度奨学生。
2012年9月、チェコにて開催されるヤングプラハ国際音楽祭に招聘、コンチェルトを演奏予定。
澤和樹、ジェラール・プーレの各氏に師事。

森夕希子 (ピアノ) MORI Yukiko,Piano
東京藝術大学音楽学部附属音楽高等学校、同大学を経て1998年同大学院修士課程修了。
第15、18回毎日学生ピアノコンクール第1位。第37回全日本学生音楽コンクール東日本大会奨励賞。東京文化会館主催「新進音楽家デビューコンサート」オーディションに合格、同コンサートに出演。第104回日演連推薦新人オーディションに合格、同演奏会にて札幌交響楽団とショパン作曲ピアノ協奏曲第2番を共演。
これまでにピアノを遠藤道子、クラウス・シルデ、笠間春子の各氏に、室内楽を岡山潔氏に師事。
1999年より東京藝術大学ピアノ科助手、同弦楽器伴奏助手を務め、現在は、伴奏、室内楽を中心に演奏活動をしている。


終演後、昼食は東京藝術大学食堂で日替わり定食。480円


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