2012年5月17日木曜日

2012年度 東京藝術大学 モーニングコンサート 第3回 中江早希:ソプラノ、仁田原祐:ピアノ

平成24年5月17日(木)
11:00~12:05

東京藝術大学奏楽堂

モーニングコンサート 第3回

朝から良い天気。10時半の開場前に整理券をもらって並んでいると、係の人がアンケート用紙を配布していた。なにかと思ったら、大学の経費削減の影響で無料でのモーニングコンサートの開催が今後危ぶまれる。学生にとっても貴重な発表の場なので何とか存続させたい。ついては有料化についてどう思うか教えてもらいたい。との内容でした。個人的には、オーケストラと演奏するだけで非常に経費が掛かるだろうから、有料化は致し方ないと考えます。500円、あるいは1,000円の入場料で優秀な学生の演奏を聞けるのは本当にありがたいことです。有料化でも行きたくなる内容のコンサートだと思っています。存続を是非お願いします。

今日の指揮者は、湯浅卓雄。
大阪府出身。1972年アメリカ・シンシナティ大学音楽院、1976年ウィーン国立音楽大学指揮科卒業。フィテルベルク国際指揮者コンクール入賞。群馬交響楽団指揮者、BBCスコットランド交響楽団首席客演指揮者、アルスター管弦楽団首席客演指揮者を歴任。これまでに、ロンドンフィル、フランス国立管、ワルシャワフィル、シドニー響、スペイン放送響、ベルリン響など、世界のオーケストラに客演。東京藝術大学演劇藝術センター教授。

演奏は、藝大フィルハーモニー。

前半は、ソプラノの中江早希。R.シュトラウスの「4つの最後の歌」をオーケストラをバックに歌う。難曲を素晴らしい歌声で歌いきる。小豆色のドレスが似合う。
後半は、ピアノの仁田原祐。S.プロコフィエフの「ピアノ協奏曲 第3番」。第1回の小塩真愛と同じ曲。違いを感じながら力強い演奏を楽しんだ。

前半:
◆中江早希(修士3年) Saki Nakae
R.シュトラウス:4つの最後の歌(演奏時間約22分)

北海道旭川市出身。北海道教育大学岩見沢校 芸術課程音楽コース声楽専攻卒業。2008年旭川新人音楽賞受賞。2008年北海道教育大学定期演奏会ソリストとして出演。2009年第14回モーツァルト音楽コンクール声楽部門第2位。第78回日本音楽コンクールオペラ部門にて入選。Vol.309アフターヌーンコンサートに出演。昨年度11月に行われた東京藝術大学合唱定期演奏会にてベートーヴェン作曲『ミサ・ソレムニス』のソリストとして出演。今年度に行われる藝大オペラ定期『ドン・ジョバンニ』にてドンナ・アンナ役で出演予定。声楽を塚田康弘、針生美智子、佐々木典子の各氏に師事。現在、東京藝術大学大学院音楽研究科修士課程独唱科に在籍。

R.シュトラウス(1864-1949)。オーケストラ歌曲を始め、生涯に200曲近い歌曲を作曲。
「4つの最後の歌」は1946年から48年にかけて作曲されたシュトラウス最晩年の作品。
Fruhling 春
September 9月
Beim Schlafengehen 眠りにつくとき
Im Abentrot 夕映え

後半:
◆仁田原祐(4年) Yu Nitahara
S.プロコフィエフ:ピアノ協奏曲 第3番 ハ長調 op.26(演奏時間約30分)

1990年生まれ。福岡県大川市出身。6歳よりピアノを始める。
2002、2004年 第56、58回全日本学生音楽コンクール福岡大会 小学校、中学校の部第1位。2002年 第8回フッペル平和祈念鳥栖ピアノコンクール第1位併せて鳥栖市長賞受賞。2003年 館野泉氏の推薦により、フィンランド オウルンサロ音楽祭に出演。2004年 第32回ピティナピアノコンペティションG級金賞併せて東京都知事賞、王子賞、ヒノキ賞、洗足学園前田賞、読売新聞社賞受賞。2009年 第6回安川加壽子記念コンクール第1位及び安川加壽子記念賞、全日本社会貢献団体機構より特別賞受賞。2010年 日演連推薦新人演奏会にて九州交響楽団と共演。2009年度(財)ヤマハ音楽振興会音楽奨学生。
これまでに野沢優子、多美智子、江口玲の各氏に師事。
東京藝術大学音楽学部附属音楽高等学校を経て、現在、東京藝術大学4年在学中。

セルゲイ・プロコフィエフ(1891-1953)。ロシアを代表する作曲家であると同時に、とても優れたピアニストであった。
第3番は、全5曲あるプロコフィエフのピアノ協奏曲の中で、最も広く知られ人気を得ている。


終演後は、美術学部の食堂へ
日替わりランチ
480円
下はメンチカツ


付け合せ


こんな組み合わせ


上野公園で改修された池では
ミスト状の噴水で涼しさを演出している
霧が少しは写っているかな

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