2011年11月23日水曜日

新国立劇場でオペラ『ルサルカ』初日。ソプラノのオルガ・グリャコヴァに拍手鳴り止まず。

平成23年11月23日(祝・水)
14:00~17:30

新国立劇場でオペラ『ルサルカ』が初日。



ドヴォルザークのオペラには馴染みがない。



チェコ語での上演。ノルウェー国立オペラ・バレエの協力とどんなものかな?と半信半疑で劇場へ。
Z席を購入しに早朝劇場に行くが思った以上に並んていて、ギリギリ購入出来た。ホッとした。
1,500円。




Z席は、舞台よりも客席がよく見える。
S席には若干空席があるが、安い席は満席。

当然のことながら、ドヴォルザークのオペラは新国立劇場初登場。
『ルサルカ』はメルヘン・オペラ。
ドヴォルザークは、交響曲「新世界より」などで、日本人に愛されている大作曲家。
このオペラは、アンデルセンの「人魚姫」やフーケの「ウンディーネ」をもとに書かれたロマンティックな作品で、人間の王子に恋した水の精のルサルカの悲しい恋物語が、ドヴォルザークならではの美しく抒情的なメロディーによって描かれています。ルサルカが王子への想いを歌う「月に寄せる歌(白銀の月)」はコンサートなどで歌われることも多い、ソプラノ屈指の名アリアです。
神秘のベールに包まれた森と湖を舞台に展開するファンタジーな世界が楽しめた。

今回の公演は、オスロのノルウェー国立オペラ・バレエで2009年に初演された、ポール・カランによるプロダクションにより上演された。
おとぎ話の神秘的な雰囲気に満ちた非常に美しい舞台であった。魅惑的な夢の世界に誘われた。

指揮は、チェコ出身で現在スロヴァキア国立劇場の首席指揮者を務め、東欧の作品で定評のあるヤロスラフ・キズリング。
ルサルカ役は、10/11シーズン『蝶々夫人』タイトルロールで聴衆を圧倒したオルガ・グリャコヴァが早くも再登場。
イェジババ(魔法使い)は、世界各地で魔法使い役を歌っているビルゲット・レンメルト。
王子は、スロヴァキア出身の若手ペーター・ベルガー。
など魅力的な布陣であった。

オペラでありながら、ルサルカが話が出来なくなるというあらすじでどうなるかと思ったが、第2幕前半を演技力で乗り切った。
ルサルカ役のオルガ・グリャコヴァの出来が素晴らしく、カーテンコールで拍手が鳴り止まない。

日本での上演が少ないオペラであり、今回芸術監督としてこの作品を選んでくれた尾高忠明さんに大感謝。

Z席では最後スタンディングオベーションの観客多し。
思った以上に面白かったの意見が多かった。

ありがとう。

水の精の物語を見たせいか、帰り道で土砂降りとなる。
オペラの幻想的なシーンを思い出す。

(新制作)
A.ドヴォルザーク
『ルサルカ』

全3幕/チェコ語上演/字幕付
台本 ヤロスラフ・クヴァビル
作曲 アントニーン・ドヴォルザーク

指揮:ヤロスラフ・キズリンク
演出:ポール・カラン
美術・衣装:ケヴィン・ナイト
照明:デイヴィッド・ジャック
合唱指揮:冨平恭平
音楽ヘッドコーチ:石坂宏
舞台監督:村田健輔
合唱:新国立劇場合唱団
管弦楽:東京フィルハーモニー交響楽団
芸術監督:尾高忠明

ルサルカ:オルガ・グリャコヴァ
イェジババ(魔法使い):ビルギット・レンメルト
王子:ペーター・ベルガー
ヴィドニク(水の精):ミッシャ・シュロミアンスキー
外国の公女:ブリギッテ・ピンター
森番:井ノ上了史
料理人の少年:加納悦子
第一の森の精:安藤赴美子
第二の森の精:池田香織
第三の森の精:清水華澄
狩人:照屋睦

カヴァー
桑田葉子(ルサルカ)
谷口睦美(イェジババ(魔法使い))
羽山晃生(王子)
大澤建(ヴァドニク(水の精))
小林厚子(外国の公女)
秋谷直之(森番)
小泉詠子(料理人の少年)
黒澤明子(第一の森の精)
富岡明子(第二の森の精)
平館直子(第三の森の精)
塩入功司(狩人)

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