2011年9月22日木曜日

光の音色 ~ドビュッシー、レスピーギ、カゼッラのピアノ作品~ 東京藝術大学 渡邉麻子(ピアノ)

平成23年9月22日(木)

今日は台風一過で過ごしやすい。

先ずは溜池山王のBQハウスで散髪。散髪代1,000円。
客層も良く満足。

次は、牛丼すき家で牛丼のサラダセットを食べる。350円。
後から同じものを頼んだ客に先に牛丼を出したのでムッとした。
店員は気配を感じたらしいが謝らず。

JTビルまで歩き、期待の音大生によるアフタヌーンコンサートを聴く。



東京藝術大学大学院博士課程に在籍中の渡邉麻子さんの素晴らしい演奏。
赤いドレスでややハスキーな声。
大満足。

期待の音大生によるアフタヌーンコンサート
2011年9月22日(木)
12:20~12:50

ーVol.315ー

光の音色
~ドビュッシー、レスピーギ、カゼッラのピアノ作品~

ドビュッシー/アラベスク 第1番、月の光、喜びの島
レスピーギ/ノクターン
カゼッラ/タンゴ調で、田舎調で

東京藝術大学

渡邉麻子(ピアノ)

PROGRAM NOTE

ドビュッシー/アラベスク 第1番 【演奏時間・・・約4分】
1988年に作曲されたドビュッシー(1862ー1918)の初期の作品。アラベスクとは、当時パリで大変流行していた、つる草が絡まり合うような装飾模様のこと。その模様のように音と音が絡み合いながら、優しく寄り添うように流れていく。

ドビュッシー/月の光 【演奏時間・・・約5分】
1890年に作曲された「ベルガマスク組曲」の中の3曲名。ヴェルレーヌの詩「月の光」の影響を受けたともいわれており、青白い月の光が降り注ぐ、静寂につつまれた夜をあらわしている。

ドビュッシー/喜びの島 【演奏時間・・・約6分】
1904年の作品。ドビュッシーのピアノ作品の中で最も技巧的で華やかな作品。ヴァトーの「シテール島への船出」という絵から着想を得て作曲されたと言われる。この絵は、幸福な恋人達が、愛も宝も何もかもがあるというヴィーナスの島(シテール島)へと船出する様子を描いており、「喜びの島」ではその喜びに満ちた雰囲気を、美しい音の組み合わせと、躍動感あふれるリズムによって表している。

レスピーギ/ノクターン 【演奏時間・・・約5分】
ローマ3部作(「ローマの祭り」「ローマの松」「ローマの噴水」)の作曲家として有名なレスピーギ(1879ー1936)の1905年ころの作品。冒頭部分は、どこからともなく花の匂いが漂っているような心地よい初夏の月夜を連想させる。中間部では雄大な分散和音によって、情熱的な雰囲気となり、再び冒頭のメロディーが戻ると、次第に夜の空気に漂うように消えていく。調性などから、ドビュッシーの「月の光」の影響を受けていることがみえる。

カゼッラ/タンゴ調で、田舎調で 【演奏時間・・・約7分】
前述のレスピーギと同時代に活躍したカゼッラ(1883ー1947)は、あまり知られていない作曲家ではあるが、イタリアの近・現代音楽において重要な人物の一人である。青年時代の19年間のパリ滞在で国際的感覚を磨き、イタリア帰国後はマリピエロら同年代の音楽家達とイタリア器楽作品の普及に奔走した。また、当時忘れられていた、ヴィヴァルディ作品の復興はカゼッラの尽力に負うところが大きい。
本日演奏する2曲は、1914年に作曲された「9つの小品」作品24の8、9曲目である。"タンゴ調で”はその名の通り、左手が刻むタンゴのリズムに乗って、美しいカップルの足さばきのような、どこか媚を含んだメロディーが展開されていく。そして、“田舎調で”では、一変して土や草の香り、大勢で踊るステップなど、収穫を祝う村祭りの楽しげな風景といった雰囲気である。

PROFILES
東京藝術大学
渡邉麻子(わたなべ あさこ):ピアノ
東京都出身。東京藝術大学音楽学部器楽科卒業後、イタリア政府給付留学生としてヴェネツィア音楽院修士課程へ入学。2007年、同音楽院を満場一致の最高得点にて首席修了、同時に特別賞受賞。2008年ヴェネツィアにおいて、Marina Pasqualy賞、初の外国人受賞者となる。現在、東京藝術大学大学院博士課程に在籍、アルフレッド・カゼッラの作品の研究を行っている。

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