2011年9月9日金曜日

杉並公会堂で日本フィルの公開リハーサルを愉しむ

平成23年9月9日(金)

今日は日本フィルハーモニー交響楽団の練習風景を観覧できた。

普段はあまり見られない(テレビでたまに放映するが)。

14:15に杉並公会堂に行くが既に多くの人が並んでいる。
14:30から入場。
楽員がそれぞれ音を出している。
このホールは良い音を出す。うっとりと音の洪水に身を委ねる。

今日の練習曲目はリスト作曲のピアノ協奏曲第2番。
指揮は藤岡幸夫さん。ピアノはヴァディム・ホロデンコ。

ピアノ協奏曲第1番はよく演奏されるが第2番は、あまり演奏されないらしい。
練習前に藤岡さんが楽団員に聞いて見たら今回が始めての演奏という人が多かったらしい。

この練習は、9月10日(土:午後6時~)「横浜みなとみらいホール」にて行われる、横浜定期演奏会に向けてのリハーサルとのこと。

リスト/ピアノ協奏曲第2番
今年2011年に生誕200年を迎えたフランツ・リスト(1811~1866)。ピアノ音楽にとって重要な巨人である。ハンガリーが生んだ古今最大のピアニストであり、作曲家としても、ピアノ曲やオーケストラ作品に数々の傑作を残したリストだが、意外にもピアノ協奏曲は2曲しか残していない。この「第2番」は、リスト28歳の1839年にいったん完成したが、その後手を加えて、1849年に「交響的協奏曲」という名称をつけて改訂した。しかしさらに初演前の1856年にも補筆し、その後も局所的に書き改めて1863年に決定稿を出版した。
自らが偉大なピアニストであったリストらしく、「協奏曲第1番」と同様に、ピアノパートは華々しく巨匠の風格をたたえている。構成上は、交響詩的な要素でまとめられ、「第1番」と同じく全曲が通して演奏される単一楽章の様相を呈している。一方、「第1番」で強調された華麗さ・ダイナミックさと対比するように、この「第2番」ではより叙情的でロマン的な面を表出しており、多面性を持ったリストの天才的なセンスの良さの一端を示している。曲は1857年、ワイマールの宮廷演奏会で、リストの指揮、彼の弟子ブロンサルトのピアノ演奏で初演された。曲は続けて演奏される6つの部分からなり、主題の変奏が重要な要素として応用され、一種のロンドのような印象が特徴的である。

練習は、15:10過ぎ位から始まり、16:15ころ休憩に入り観客は退出となった。

音をどの様に出して行くか指揮者と演奏者のやりとりが面白かった。
演奏はホールの反響も良く堪能した。
ありがたい。

藤岡幸夫/指揮
慶應義塾大学文学部卒業。英国ノーザン音楽院指揮科卒業。1992年、英国にて最も才能ある若手指揮者に贈られる「サー・チャールズ・グローヴズ記念奨学章」を受賞。94年ロンドンの夏恒例名物「プロムス」にデビューし大成功を収める。BBCフィルハーモニック副指揮者、マンチェスター室内管弦楽団の首席指揮者を経て、ヨーロッパ、オーストラリアなどで活躍を広げている。95年より2003年2月まで日本フィルハーモニー交響楽団指揮者。2000年より関西フィルハーモニー管弦楽団正指揮者、2007年4月より首席指揮者に就任。積極的な指揮活動を展開している。2002年度渡邉暁雄音楽基金音楽賞受賞。

ヴァディム・ホロデンコ/ピアノ
1986年ウクライナのキエフ生まれ。M.ルイセンコ記念キエフ音楽中等学校でナタリア・グルイドネフ、ボリス・フォードロフに、2005年からはモスクワ音楽院でヴェーラ・ゴルノスタエワに師事。2004年マリア・カラス グランプリ 第1位。2010年には第4回仙台国際音楽コンクールで優勝し、その演奏を収録したCDがSIMC/fontecレーベルからリリースされている。これまでに、世界各地でリサイタルやオーケストラとの共演を行い、ユーリ・バシュメット、ウラディミール・スピヴァコフ等、多くの指揮者と共演している。

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