2014年1月24日金曜日

新国立劇場 飯守泰次郎 オペラ次期芸術監督による 新シーズン演目説明会

平成26年1月22日(水)

新国立劇場オペラパレス1階客席にて

「カルメン」マチネ公演終了後

18:00頃開始
18:45頃退出したが、予定は約1時間とのことだった。

最初に、飯守オペラ次期芸術監督より自己紹介があり。
バイロイト音楽祭の音楽助手としての経歴から、ワーグナー演目に期待が持てるという印象。

次に、2014/2015シーズンからの演目説明。

まずは、新制作作品から、
・ワーグナー:パルジファル
・プッチーニ:マノン・レスコー
・ヴェルディ:椿姫

特にワーグナー作品は、最高のキャストになるとのことで期待が持てる。
また、マノン・レスコーは2011年3月の東日本大震災で公演中止となったときのキャストがほぼそのまま揃うということで幻の公演が復活する。
期待感に満ちた話が続いた。
話が長くなりそうなので、申し訳ないが途中で退席。

飯守泰次郎 次期芸術監督 第1シーズン
2014/2015シーズン

ワーグナー:パルジファル(新制作)
2014年10月
ワーグナー至高の傑作がついに登場。

日本随一のワーグナー指揮者である飯守泰次郎が自らタクトを振り、演出を手掛けるのは世界的な巨匠クプファー。キャストにはフランツ、ヘルリツィウス、トムリンソン、シリンスなど最強のワーグナー歌手が揃う。

モーツァルト:ドン・ジョヴァンニ
2014年10月
モーツァルトが鮮やかに描く永遠の誘惑者ドン・ファンの物語。

注目のタイトルロールは、ウィーン国立歌劇場の人気バリトン、エレート。ビロードのような美声で歌い上げる新たなドン・ファン像に期待が高まる。初登場となるレミージョをはじめ世界的なモーツァルト歌いの豪華な競演。

ヴェルディ:ドン・カルロ
2014年11月・12月
スペイン宮廷を舞台にした愛と哀しみの歴史劇。絢爛たるヴェルディの大作。

作品全体の象徴として十字架のイメージを中心に据えたマレッリによる演出は、物語の世界に観る者を引き込む。キャストには、スペインの新星エスコバル、イタリアの名ソプラノ、ファルノッキアをはじめ、ガナッシ、ヴェルバなど充実の布陣。

ワーグナー:さまよえるオランダ人
2015年1月
ワーグナー楽劇の出発点。呪われたオランダ人船長を救う永遠の愛。

フォン・シュテークマン演出は正統派のプロダクション。タイトルロールを歌うのは、今や世界的なワーグナー・バリトンとして引っ張りだこのマイヤー、ゼンタ役は昨夏バイロイト音楽祭でも同役を歌ったメルベート。

J.シュトラウスⅡ世:こうもり
2015年1月・2月
これぞウィーンの粋。芸達者な歌手が繰り広げるオペレッタ最高傑作。

11年公演に続きアイゼンシュタインを歌うエレート、初登場となるラインプレヒト、クシュプラー、オローリンなどウィーンで大活躍の歌手が勢揃い。

プッチーニ:マノン・レスコー(新制作)
2015年3月
狂おしいまでに愛された美少女マノンの物語。幻の公演(東日本大震災で公演中止)がついに復活。

美しい容姿と確かな歌唱を誇るブルガリアの名花ヴァッシレヴァ、輝かしく力強い声が魅力のポルタなど、2011年と同じキャストが揃い、デフロの美しく格調高いプロダクション。

ヴェルディ:運命の力
2015年4月
運命とはかくも非情なのか。壮大なスケールで描かれる愛と復讐の悲劇。

サージの演出は20世紀スペイン市民戦争の時代に舞台を設定し、赤を基調としたダイナミックな舞台美術を背景に温厚な人間ドラマを雄弁に語る。レオノーラ役は09年「トスカ」で劇的な歌唱と表現力が絶賛されたタマー。

ヴェルディ:椿姫(新制作)
2015年5月
パリ社交界に咲いた真実の恋。屈指の人気を誇る悲恋オペラを待望の新演出で。

色彩豊かで洗練された舞台作りで定評のあるフランス人演出家プサールの手により、装いも新たに登場。指揮は13年「コジ・ファン・トゥッテ」の名演が記憶に新しいアベル。キャストには、10年ヴェローナ野外音楽祭でのヴィオレッタ役の大成功により、一躍世界的に脚光を浴びた美貌ソプラノのコス、イタリアの正統派テノールとして頭角を現しているポーリら。

R.シュトラウス:ばらの騎士
2015年5月・6月
煌めく音楽が奏でる甘美なノスタルジー。ウィーン洗練の極み。

細やかな人物描写に優れたミラーの演出は、舞台を初演した1年後の1912年に設定し、本作品のテーマである「時の移ろい」を見事に描き出す。指揮は日本での客演も多い名匠ショルテス、元帥夫人役は当代随一のシュトラウス歌いシュヴァーネヴルムス、オクタヴィアン役はウィーン国立歌劇場でも同役を歌っているハウツィール。

村松貞一:沈黙
2015年6月
主よ、あなたは本当におられるのか。20世紀日本オペラの傑作。

12年に宮田慶子のオペラ初演出作品として話題を呼んだ緊張感溢れる秀逸なプロダクションを、今度はオペラパレスで。前回好評を博した指揮の下野竜也、ロドリゴ役の小餅谷哲男、小原啓楼のほか、新たな歌手陣も加わり、さらに磨きをかけた公演を。

◆飯守泰次郎 オペラ次期芸術監督 プロフィール◆
1940年生まれ。62年桐朋学園短期大学音楽科(指揮科)卒業。61年に藤原歌劇団公演『修道女アンジェリカ』にてデビュー。66年ミトロプロース国際指揮者コンクール、69年カラヤン国際指揮者コンクールでともに第4位入賞。72年に芸術選奨新人賞とバルセロナのシーズン最高指揮者賞を受賞。72年から76年まで読売日本交響楽団指揮者、70年からバイロイト音楽祭の音楽助手として数々の歴史的公演に加わり、ブレーメン、マンハイム、ハンブルク、レーゲンスブルクの各歌劇場にも指揮者として席をおいた。エンスヘデ市立歌劇団第一指揮者を経て、79年から95年までエンスヘデ市立音楽院オーケストラ指揮者。93年より98年まで名古屋フィルハーモニー交響楽団常任指揮者。97年より東京シティ・フィルハーモニック管弦楽団常任指揮者、2012年4月より同団桂冠名誉指揮者。01年から10年まで関西フィルハーモニー管弦楽団常任指揮者、11年から同団桂冠名誉指揮者。
■芸術監督任期(予定):平成26(2014)年9月1日~平成30(2018)年8月31日
 

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