2011年6月2日木曜日

セッション2011 海野雅威トリオ

平成23年6月2日(木)
The SESSION2011

ゲスト:海野雅威トリオ

眼鏡の奥の穏やかな瞳、鍵盤を軽やかにダンスする指。日本人の若手で最高峰と評されるピアニスト、海野雅威さんです。その卓越したテクニックと即興性、そして澄んだ美しい音色が、暑さにバテ気味の体と心も思わずスイングさせます。


なんと年間300日以上ものライブ活動を精力的にこなし、3年前に本場であるアメリカ・ニューヨークに移住した海野さん。ジャズ・ピアノの巨匠ハンク・ジョーンズが、晩年最も期待を寄せていたとも言われています。

ニューヨークから一時帰国する今回、海野さんのセンスやスイング感がさえ渡るセッションが楽しめます。

海野雅威(ピアノ)
 1980年8月15日、東京生まれ。
 音楽好きの両親の影響で幼少の頃より様々な音楽を聴いて育つ。
 4歳よりピアノを始め、9歳からはジャズ・ピアノを大塚雄一、元岡一英氏に師事する。
 東京藝大で作曲を佐藤眞氏に師事、在学中より自己のグループを結成し演奏活動を始める。
 2003年、浅草ジャズ・コンテストのソロ部門でグランプリ受賞。
 諸田富男六重奏団、小林陽一グッド・フェローズで活動する。
 大学卒業後に日本のトップ・ベーシスト、鈴木良雄氏のレギュラーピアニストとして
 その才能を見出される。そして活動が本格化。
 以降、峰厚介、植松孝夫、大野俊三、伊藤君子、大坂昌彦、安ヵ川大樹、中村健吾、
 川嶋哲郎、岡安芳明、澤田一範、小川高生、河村英樹、MALTA、Tiffany、Jimmie
  Smith、Tommy Campbell、Cecil Monroe、Dave Pike、Dee Daniles、Wess
  Anderson、Marcus Printup氏ら各楽器を代表する国内外のミュージシャンと共演、
  年間300日以上のライブ活動を精力的に行い研鑽を積む。
 2004年、横浜ジャズ・プロムナード・コンペティションにて、
 自己のトリオ(吉田豊b・海野俊輔ds)でグランプリ及び市民賞を受賞。
 同年12月にWhat's Newレーベルより初リーダー・アルバム「Pee ka boo!」を発表。
 2006年6月にはJVC Jazz Festival NYの一環でNYのSweet Rhythmに
 鈴木良雄バンドのメンバーとして出演する。
 2007年5月、鈴木良雄トリオのアルバム「For You」がOneレーベルよりリリースされる。 このアルバムで期待の俊英ピアニストとしてフィーチャーされる。
 2008年4月に2枚目のリーダー・アルバム「My Romance ~ The first sketch of
  Tadataka Unno」をVillage Musicよりリリース。メンバーにジャズ界の”至宝”
 ともいうべきリズム・セクション、George Mraz、Jimmy Cobb氏を迎えたこの作品は
 「今までにこんなに素晴らしい演奏をした日本人がいただろうか?」「ダントツの逸材」
 「世界標準に到達しているスイング感」とスイング・ジャーナル誌、各方面で絶賛される。
 約8年間日本のジャズシーンで活躍し、「彼を知らない=日本のジャズを知らない」
 (スイング・ジャーナル2008年5月号)とまで言われる程だったが、
 ジャズのルーツを求めて、発祥の地アメリカでゼロからのスタートを決心する。
 アーティスト・ビザを取得後、2008年6月多くのミュージシャンやファンが
 渡米を惜しむ中、ニューヨークに移住。
 2009年7月、井上智氏の日本ツアーに参加。
 2010年3月、Betty Carter's Jazz Ahead 2010に選抜され、ワシントンD.C.にある
 ケネディー・センターに招聘される。
 6月、シカゴで開かれたJazz Rising Stars Program of Ravinia Festivalに、
 Nathan Davis、Curtis Fuller氏の推薦により選抜される。
 今秋、3枚目のリーダー・アルバムをZZJAPLUSレーベルより発売予定。
 渡米以来、Dizzy's Club、Kitano Hotel、Smalls、Smoke、Zinc Bar等の
 ジャズ・クラブやレストラン、教会で演奏を続け、 Frank Wess、Winard Harper、
 Hassan J.J. Shakur、Steve Nelson、Kenny Washington、Harry Allen、Pat
O'Leary、David Wong氏らと共演し、刺激を受けながら音楽と向き合い、
 自己の音楽を追求している。現在のジャズシーンで、新世代ミュージシャンの最高峰と
 評価され、その卓越したテクニックとセンス、即興性、優れたバランス感覚、美しい
 音色は国境を超えて聴衆を魅了して止まない。
 惜しまれつつ世を去ったジャズ・ピアニスト世良譲氏、そしてアメリカでは
 ジャズ・ピアノの巨匠Hank Jones氏が、晩年最も期待を寄せていた
 ピアニストでもあり、CDでの共演の他、音楽のみならず人生の師として
 交流を深めていた。2010年5月16日、人々に愛され、最後まで音楽への情熱を
 燃やし続けたHank Jones氏が91年間の人生に幕を閉じる時、その最期に立ち会う。
 ジャズ・ピアノのバトンを託されたのは、今、彼の他にいるだろうか。
吉田豊(ベース)
 1975年山口県出身。ジャズ奏法を金澤英明氏、クラシック奏法を太田宏氏、
 佐川裕昭氏に師事。筑波大学在学中に横島和裕トリオとしてプロデビュー。
 TOKU(vo flh)group、菅野浩(as)group等で活動。卒業後、
 北海道の教員を勤めるが音楽への想いから再びジャズシーンに復帰。
 2004年横浜ジャズプロムナードコンペティションにおいて
 海野雅威(p)トリオで出場、グランプリおよび横浜市民賞受賞。
 現在関東を中心に活動中。現在まで、主に、山本剛、植松孝夫、海野雅威、
 大隅寿男、菅野浩、中村真、秋田慎治、hakuei kim、岸田恵士他各氏のグループ、
 セッションで活動、共演。また、全国の学校訪問や地域交流活動を盛んに行い、
 これまで釧路養護、札幌養護学校、神奈川県相模原市、横浜市港北区、
 北海道標津町等各地各校を訪れている。
加納樹麻(ドラムス)
 1975年大阪生まれ。
 音楽好きな両親の影響を受け、幼い頃からドラムに興味を持つ。
 19歳の時に渡米、Los AngelesにあるMusicians Instituteに入学。
 卒業後も L.A.を中心に Jazz、Latin、Funk、Popsと
 幅広くセッションを重ね、
 Shannon McNally、Dale Fielder、Rafael Moreira、Red Young
 などのグループに参加。
 後、2000年に帰国。田中武久トリオに参加し日本での活動を始め、
 引き続き同様、多様なスタイルのセッションやライブに参加中。
 現在参加中のバンド、ユニットには
 PINK BONGO, Crystal Jazz Latino, 秋田慎治トリオがある。

放送予定 7月10日(日) 午後11時~午前0時【FM】

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