22年6月21日 読売新聞朝刊より
医療ルネサンス 健康格差 日英の現場 3/6より
健康のため禁煙が重要という良い記事のため内容を残したい
がんや心臓病などの原因となるたばこ対策は健康政策の柱
イングランドでは2007年7月、スコットランドなどに続き、飲食店を含む公共の場所を全面禁煙とした。
なかでも労働者階級の憩いの場であるパブの全面禁煙は、強力に推し進められた。これには、喫煙率の高い低所得者層のたばこ離れを促す意味もあった。
英国の喫煙率は22%(07年)と、10年前の28%から低下。だが、社会経済的な最上層の喫煙率は16%なのに対し、最下層では30%と約2倍高い。
また、喫煙が関係した病気による死亡率は、社会階層の最上層では4%であったのに対し、最下層では19%だったという研究もある。喫煙が健康による影響は、貧富によって差が出ることも明らかになっている。
対策として価格引き上げが効果的とされるのも、購買力の低い層が買えないようにとの狙いからだ。
日本の成人男性の喫煙率は36.8%と先進国の中で極めて高い。
最低所得層の喫煙率の割合は、男性で最高所得層の1.3倍、女性で2.0倍との研究もあるが、対策は遅れている。
日本の禁煙対策は今一つと思われる。
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