平成26年4月11日(金)
新国立劇場オペラパレスで
オペラ『ヴォツェック』
休憩なしで1時間35分
破滅へと突き進むヴォルツェックの狂気
20世紀オペラの金字塔!
アルバン・ベルク:ヴォルツェック
ドイツ演劇界の鬼才クリーゲンブルクが描き出す心突き刺さる現代ドラマ
愛する家族のために必死で生きようとする貧しい兵士ヴィルツェックは、彼を取り囲む暴力的で冷酷な社会に追い詰められ、ついに家族、そして自分をも滅ぼすー社会の底辺の貧困の中に生きる人々の悲劇を主人公ヴォツェックの視点から描き、大絶賛を博したクリーゲンブルク演出による衝撃的な『ヴォツェック』が再登場。
本作品は世界の歌劇場で人気レパートリーとなっている数少ない20世紀オペラのひとつで、ベルクの音楽は精緻で美しく引き込まれる。
二グル、ツィトコーワなど実力派歌手が出演!
タイトルロールに迎えたのは、ニゲル。
かつてウィーン少年合唱団のスター・ソリストとして人気を博し、現在はバリトン歌手として世界的に活躍している。特に近現代作品を得意とし、ヴォツェック役は12年6月にバイエルン州立歌劇場で本プロダクションに出演し、
喝采を浴びている。
マリー役は、ツィトコーワ。
新国立劇場で高い人気を誇る。これまでに歌ってきたズボン役、ワーグナー作品とは異なる、彼女の新たな一面を見せる。
タクトを執るのは、ベテラン指揮者のノイホルト。
バーデン州立歌劇場、ブレーメン歌劇場などの音楽総監督を歴任し、現在はスペイン・バルビオ交響楽団の首席指揮者。
【あらすじ】
貧しい兵士ヴォツェックは、内縁の妻マリーと子供を養うために、医者の人体実験台になっており、そのために幻覚を見るようになっている。一方マリーは鼓手長の誘惑に負け、関係を持ってしまう。ヴォツェックは酒場で妻と鼓手長が踊るのを目撃。酔っ払った鼓手長に殴られる。ヴォツェックは、罪の意識に苛まれ神に許しを乞うマリーを連れだすが、赤い月を見て錯乱のあまり、マリーを刺し殺す。ヴォツェック自身も池で溺死、何も知らない子供だけが残される・・・。
全3幕。休憩なし。数センチの水に覆われた舞台と、宙に浮いた家の中と奇抜な舞台装置。
最初は、難しい内容と20世紀の音楽についていけず少し戸惑う。
2幕以降少しずつ慣れてきて集中できるようになる。
難しいアリアが続くが、楽しい内容ではないので娯楽性はあまりない。
客席も空席が目立っていた。
ベルク ヴォツェック
全3幕/ドイツ語上演/字幕付
原作 ゲオルク・ビューヒナー
台本・作曲 アルバン・ベルク
2014年4月11日(金) 14:00 開演
指揮:ギュンター・ノイホルト
演出:アンドレアス・クリーゲンブルク
美術:ハラルド・トアー
衣裳:アンドレア・シュラート
照明:シュテファン・ボリガー
振付:ツェンタ・ヘルテル
再演演出:バルバラ・ヴェーバー
合唱指揮:三澤 洋史
児童合唱指導:金田 典子
音楽ヘッドコーチ:石坂 宏
舞台監督:大澤 裕
合唱:新国立劇場合唱団
児童合唱:NHK東京児童合唱団
管弦楽:東京フィルハーモニー交響楽団
ピアノ・口笛演奏:冨平 恭平
芸術監督:尾高 忠明
ヴォツェック:ゲオルグ・二グル
鼓手長:ローマン・サドニック
アンドレス:望月 哲也
大尉:ヴォルフガング・シュミット
医者:妻屋 秀和
第一の徒弟職人:大澤 建
第二の徒弟職人:萩原 潤
白痴:青地 英幸
マリー:エレナ・ツィトコーワ
マルグレート:山下 牧子
マリーの子供:池袋 遙輝
兵士:二階谷 洋介
若者:寺田 宋永
カヴァー:
小森 輝彦(ヴォツェック)
成田 勝美(鼓手長)
青地 英幸(アンドレス)
大野 光彦(大尉)
大澤 建(医者)
大塚 博章(第一の徒弟職員)
川村 章仁(第二の徒弟職員)
寺田 三佐代(マリー)
鈴木 涼子(マルグレート)
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